くらさんとやすくん番外編６ (ページ29)

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とりま、始めん事には終わらんしで、中に入ってみんなの前に立ってまずは挨拶、自己紹介。なんやけど

「………///」

わ…、みんなこっち向いてる。…恥ずかしい///

…その時に、大倉の事思い出したんよ。

大倉ってめちゃくちゃ多くの人の前で喋ったりお芝居したり歌ったりするやろ？あれって、すごい事なんやなって。ほんま尊敬するわ//

『どないした章大？下向いたまま寝てもうたか？』

「ちょ、マスター！なんぼなんでもそんな事しませんよ(汗)」

そこで初めてしっかり前を向き、生徒さんの顔ぶれを見る事になったんよ。そしたら

「あ…、」

あのおじいちゃんて、僕が初めてオーダーとった人や///

その前のテーブルに座るおばちゃんたちは、カステラやこんにゃく差し入れしてくれた人///

他の人かて…、ここで会った事ある人ばっかりや！

「マスター…///」

僕がやりやすい様に、初回は知り合いでかためてくれたん？

『……ニコッ』

……、、(涙)

よ、ようし！！

人間やれば出来るはず！マスター見ててや、僕、頑張るでー！

「みなさん！はじめまして！」

『はじめましてやないよww』

「あ…///」

どっと笑いが起きて、僕もつられて笑ったら、さっきまでの緊張が嘘みたいに飛んでって、後は上手にこなせた。…と、思う(汗)

＊＊＊

『そかそか。俺のことをリスペクトしたんやな』

「や、なんかそれは大げさ？」

『なんやねん！(汗)』

「あーーー、でも、とりあえずはなんとか１回目が終わったー！これで後は３回！」

『いきなり人気講師やなww』

「そんなん言わんで、恥ずかしい///」

『ふふふ。…あー、それにしても、ええなぁ、俺も字ぃそんなにキレイじゃないから、やすにみてもらいたいなー』

「ええよー！そっち行ったら、イヤってくらい練習させたる♪」

『ホンマやな！…その時は手取り足取り頼むでぇ///』

「もう！！///バカっ！！大倉っ、キライ！///」

『！！』

は！！

…電話切ってもうた///