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「わかった、わかった!ストップ!!」



どんどん興奮していくやすのほっぺを両手で押さえる



「わん、冷たい!(涙)」



…ふ、やっと止まった(笑)



それでもまだなんか言いたいんか、涙目で睨みながら口パクパクさせてるやすには、デコピン一発や!



「うりゃ!」



「いでっ(涙)…もう、なんなんよぅ?」



「ふは。わかったって。たこ焼き買いに行こ♪でもその代わり中の道通って行こな」



やすの手を取り有無を言わさず大通りから細い路地に入ると、途端に視界が暗くなり、本来の夜の光景が広がる



「…お、大倉、道わかるん?」



「当たり前やん♪」



この辺は昔よう来たもん。俺からしたら庭みたいなもんやで?



けど、やすは慣れない街中で思いのほかビビってんのかキョロキョロしっぱなし



それでも手をぎゅっと握り直したったら、ビクビクしながらも健気にちょこまか付いて来よる(笑)



「…こんな道あるんやね?」



「静かやろ?でも、転々と店があっておもろいんやで?」



「へー。おしゃれストリートなんや」



「なんや、それ(笑)…ほら、あそこのショップとか、俺がやすくらいの時、結構好きで通っててんで?」



「なんの店?」



「古着とか、アクセサリーとか、雑貨とか?なんでもありっちゃありかな」



「…へー。なんか僕には一生縁がなさそうなお店やな〜」



「そんな事ないよ」



よし。



「久しぶりに行ってみよう♪」



わざと手を離して足早に店に向かうと「わーわー、待って!」って走って来た(笑)



『いらっしゃいませ』



さすがに店員は今風の子に変わってるけど、店の中はそんなに変わってないなぁ。



「やす、どう?」



「うん…なんか色々あって楽しい」



「やろ?…せや、やすが気になるもんひとつ見つけて来てや」



「え?なんで?」



「いやー、やすってどんなんが好きなんか知りたいなーと思って」



…なんて言うてるけど、実は選んで来たもんをプレゼントにしようって魂胆なんよな♪



「わかったー、見てみる〜」



のんきに返事した割には隅から隅まで割と念入りに見て回って、時には店員になんか聞いたりして…



結構楽しんでる?



てか、これじゃあ女の子の買い物と変わらんくらい待たされそうやな(苦笑)

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作者名:青菜はやと | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年9月30日 13時

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