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12月 ボクの高鳴る胸 ページ25

青side



なにせ誘われたんが土曜日の夜やから、たいした準備も出来んまま当日を迎えてしもた。



「はぁー//」



地下鉄の窓に自分の姿が映ってる



…この格好変やないかな?



やっぱり履き慣れたスニーカーの方が良かったかな…



…それより、大倉、急な仕事入ってないかな?



あれから何も連絡ないけど…、大丈夫やんな?



「はぁー///」



会ったら、…何から話そう//



期末テスト頑張ったんよって褒めてもらうやろ〜//



それから、…それから、、



「はぁー///」



あ、あかん。久しぶりに会えるドキドキと、慣れない繁華街でちゃんと落ち合えるんかな?って不安がピークに達して…



「心臓が痛い(涙)」



駅に着いたら落ち着くためにもちょっと座って休憩してみたんやけど、治るどころか更にヒートアップしてきたかも。ドクンドクン言うてるぅ(涙)



けど、そろそろ行かな。…遅れてしまう



「えっと、『南改札を出て7番出口を上がる』と」



夕暮れの駅は家路を急ぐ人と、これから街に繰り出す人で大賑わい。その人達の流れに乗って言いつけ通り7番出口から階段を上がり地上に出ると



「わぁ………///」



銀杏並木に電飾が仕込まれてて、辺り一面青と白のイルミネーションで超きれい…///



「ほわぁー…、すごいなぁ」



これ、ずっと見てられるかも…









「そこのかわい子ちゃん、そんなに口開けてたらギンナン入ってまうで?(笑)」



「!!」



その声にビックリして振り向くと、両手広げた大倉が立ってて…//



ホンマやったら、久しぶりに顔見れたし、ちゃんと会えたしで、嬉しすぎて飛びつく!とか、そんなリアクションとるとこやけど…



「………」



「ど、どうしたん?黙り込んで…」



「だって、あまりにも普通に現れたから…。その、大丈夫なん?バレへんの?」



「バレへんよ。みんな上か下しか見てへんし」



あ、確かに。



イルミネーション見るんに必死になって上向いてるか、足早に去ろうと下を向いてる人ばっかり



「な?」



「…うん」



「それに、見られたかてどーってことないし」



「うん///」



「よし、じゃ、始めからやり直すで?」



「うん!!」



大倉は再び両手を広げて「そこのかわい子ちゃん、そんなに口開けてたら、ギンナン入ってまうで?」って言うから、



今度は「入らへんしっ!!///」って、ちゃんと突っ込んでから、大倉の胸に飛び込んだ

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作者名:青菜はやと | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年9月30日 13時

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