８ ページ17
『お待たせしました』
我にかえった安子は、思わずたぁくんに駆け寄り後ろから顔を覗かせる
『お連れさまですか？』
緑「そうです」
安「ええ？！💦」
安(やっぱり？！///)
思った通り一緒のバスに乗ってくれることがわかり、嬉しいやら恥ずかしいやら…。でも、問題は空席があるかどうかだ。安子は祈るような気持ちでお姉さんを見つめる。と、
『空席ございました』ニコッ
安(やったぁ///)
『が、生憎これと同じ前方の席は埋まっていまして、後方の席になってしまいますがよろしいですか？』
緑「良かった。じゃあそれ一席…「待って💦」
間に割って入った安子
安「たぁくんに２列並びシートは無理だよ…」
緑「２列シート？」
首を傾げたたぁくんに
『シート案内です』
緑「へぇ、同じバスやのにいろんな種類の席があるんか」
安子が予約していたのは前方の単独シート。プライベートが確保されている上に小さな安子だと寝返りが打てるくらいの広々シートで、高校生の時には決して乗れなかった憧れの贅沢空間だ。
それに比べ後方の２列横並びの席はカーテンをひけば個室風にはなるが、シートは観光バスより上等といった感じで…
安(残念だけど、大きなたぁくんだと苦痛でしかないはず)
…でもそんな事カウンターで声を出して言うことじゃないと判断した安子は咄嗟に「コンパクトサイズだから…大きなたぁくんには、、ねぇ？」と、苦笑いを浮かべるしかなかった。
しかし
緑「ああ、そんなこと。大丈夫大丈夫「大丈夫じゃないよ！」
再び間に入った安子の形相を見て、思わず微笑んだのはカウンターのお姉さん
『最後列になりますので、一番後ろまでリクライニングを倒していただくとそこまで狭くはないかと』
緑「ほら」
安「でも…、あ！じゃ、じゃあ、安子の席と交代してあげるよ！たぁくん前に乗って！」
緑「はぁ？」
安「だって安子の方がチビで、たぁくんの方がノッポだもん！」
たぁくんは、そこでふと安子を見つめる。…頭の先から爪先まで、じっくりと
安「な、なに？///」
緑「会えん間に逆転してたな…」
呆気に取られた安子の頭を、ポンポン
安「……たぁくん、、、それ、ずるいよ///」
安子は真っ赤な顔で俯き、たぁくんの背中に隠れた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 124人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青菜はやと(プロフ) - 華月さん» ありがとうございます💕でも実はお兄ちゃんが一番ワルいヒトだったり…なんて😊 (2023年1月29日 1時) (
レス) id: 5af07fbdfe (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - おにいちゃん大好き安子ちゃん可愛すぎます🤭そしてまるちゃん良かったね、と😊こんな大山田もいいですねぇ😳素敵なお話ありがとうございました💚🧡💙 (2023年1月28日 23時) (レス) @page36 id: ae400021a5 (このIDを非表示/違反報告)
青菜はやと(プロフ) - 華南さん» 永遠の三角関係。変化球大山田でした😊コメントありがとうございます💕感謝 (2023年1月28日 22時) (レス) id: 5af07fbdfe (このIDを非表示/違反報告)
華南(プロフ) - ブラコンな安子ちゃんも可愛いし、そんな安子ちゃんを好きな丸ちゃんも好き🧡いつかおにぃちゃんより好きって言ってほしいですね〜☺️ (2023年1月28日 22時) (レス) id: 61efdb8c67 (このIDを非表示/違反報告)
peteco(プロフ) - 青菜はやとさん» いましたー。8、9といましたー。9は安子ちゃんが倉様の下の名前を呼んだのでワタシ的に記念日となりました。疲労困憊ですが、オーラスまで生きます！笑 (2023年1月10日 8時) (レス) id: 971fa62389 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年9月11日 0時
