おくらとあおいおべんとうやさん３（緑＊青）

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片付けっちゅーのはタチが悪いもんで、一箇所キレイになったらココもアソコもって気になる。



やすもそのラビリンスにハマって、次はリビング、ついでに風呂場って、方々掃除してたらなかなかいい時間になってた



青「ふぅ。ありがとう、もうこの辺にする」



緑「お疲れ様」



青「おくらこそ、お疲れ様。ほんまありがとう。お腹減ったやろ、早よ帰ってご飯にしよ」



たしかに。腹減った(苦笑)今日は実家でご飯…と思ってたからふたりともなんも食べて来てないんよな。帰りにラーメンでも食べる？なんて話しながら玄関で靴を履いて、さぁ帰ろうってドアを開ける時になって手ぶらのやすを見て思い出した。



緑「やす。笹とお餅は？！」



青「Σあ！テーブルの上や！取ってこな！」



本日何回目かの大慌て(笑)足音を鳴らしながら廊下を走って行き、…意外と待たされてから戻ってきた。



緑「おかえり…って、あれ？」



青「……///」



下唇噛んで。その手には笹とお餅の入った袋と…



緑「タッパー？それ、どうしたん？」



青「ん…」



差し出されたタッパーに入ってるんは…、、、



緑「煮物？」



青「お餅の袋に手紙が貼ってあった…」



緑「見せて？…『ちゃんと栄養あるもん食べなさいよ』」



青「ちゃんと食べてるしっ、食べてないのおかあさんの方やし///(涙)」



…うん、惣菜のパックやら、弁当の入れ物結構あったもんな



緑「自分より息子の方が心配なんよ。ええおかあさんやん。仕事忙しいのに、こんな事もあろうかとちゃんと用意してくれてたんやから」



青「おくらぁ…///」ぱふん



緑「ヨシヨシ///…早よ帰って、煮物頂こう？あ、うちに貰い物のいい焼酎あるで！それのアテにするってどお？」



青「…うん、そうしようかな///」



顔を上げて微笑んだやすを連れて、今度はうちのマンションに向かって歩き出した

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