おくらとあおいおべんとうやさん（緑＊青）

39* Extended birthday ページ39

緑side



トントントントントン♪



いつもより軽快に階段上がってくるなー、と思ったら



青「おくら、見て！洋菓子屋さんが『ふたりで食べ』って、ケーキくれた！」



て、満面の笑みのハニー。



ふふ、相変わらずご近所さんに可愛がられてることでww



青「お茶淹れるし、ご飯の前に食べよ！おくら、箱からケーキ出しといてーやー♪」



緑「おっけー。…おぉ」



青「なに？どーしたん？」



緑「立派なイチゴが乗ったショートケーキやで？」



コロン…



緑「あ、なんか落ちた」



拾ってみると



緑「ん？…ローソク？？」



青「えっ？！…あ、……おばちゃん、気にしてくれてたんかな(汗)」



緑「なんの話？」



青「んー、恥ずかしい話やねんけどさ、俺、自分の誕生日に自分でケーキ買ってお祝いしてるんよな///」



緑「別に恥ずかしくもなんともないやん？自分が生まれた日やねんもん。祝って当然や」



青「え、…おくらって、そーいう考えの人？！」



緑「そやよー？」



青「…なんや。そうなんか///…俺、そんなことしてるんバレたら、おくらに引かれるかな？と思って今年はケーキ買うんやめたんよなー///」



緑「…あ、それで？」



青「うん。だいぶ前に『今年の誕生日はおばちゃんとこでショートケーキ買うわな』って話してて、日にちも言うてあったのになかなか行かへんかったから、気遣ってくれたんやわ//」



緑「へー。…なんか、いい話やな？」



青「うん。ほんま、有難い///。…俺、明日コロッケでも持ってお礼に行ってくる」



緑「せやな。やすのコロッケ美味しいからきっとおばちゃんも喜んでくれるわ」



青「うん！」



緑「…で、因みになんやけど、やすの誕生日っていつなん？」



青「９月。９月の１１日」



緑「あ〜、プロポーズして間もない頃か」



青「うん///」



緑「なんやそれやったら、俺も一緒にお祝いしたかったな」



青「いやいやいや///ほら、あの頃は、店も俺もバタバタしてそれどころやなかったし、おくらと一緒に居れただけで幸せやったから///」



緑「もー、また、そんな可愛いこという！」



青「///」



ピーーーーー！



青「あ、あ、お湯湧いた！//…濃いぃ緑茶でええよな！///」



緑「うん。あ、それと、ついでにマッチも持ってきて」



青「マッチ？」



緑「ローソクに火ぃ点けて、誕生日やり直しや」



青「わ///……やった〜///」

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