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「きゃー！たかいー♪さいこー！」
「ちゃんと持っててよ！手、離さないでよ！」
「わかってるー！ねぇAちゃん、もっとおして！」
「ええー！？まだ押すの？怖くないのー？」
「ぜんぜーん！もっと、もーっとでもへいきー♪」
いやっ、これ以上はムリ、…アンタ、結構〜重いんだからね(汗)
「……うっ、……ぇーん、んー」
あ、
「Aちゃん、とめてー！！」
「えっ、待って。どっちか起きちゃったみたい」
「だから、とめて！りょーちゃんがないてる」
「どっちかわかるの？」
「わかるよー。おねぇちゃんだもん♪」
ブランコを止めると、一目散にベビーカーへ走って行き
「ほらやっぱり、りょーちゃんだ。ヨシヨシ。ごめんね、さみしかったね」
甲斐甲斐しくお世話するまるちゃん
「代わろ？あたしが見てるから、園庭で遊んどいでよ」
「えー、いい。おとうとがないてるのにあそんでなんかいられないもん」
「そうなの？…けど、それじゃあ、遊べないじゃん」
「だから、いいんだって(怒)」
「は、すいません(汗)」
ベビーカーの中が窮屈なのか、身をよじって嫌がってるから、大きめのレジャーマットを木陰に敷いて、まずは亮くんをそこに降ろす
「あ、もうお座りできるんだね」
「うん。でもまだたまにころんでるww」
だから、まるこのココにお座りさせて、って胡座をかく
「はいはい。おねぇが背もたれになるんだ」
「そうそう♡」
「じゃあ、章大くんはあたしが抱っこするね」
ベビーカーの中に手を入れて抱き抱えようとすると
「あ、こっちも起きたみたい」
「しょーちゃん。おはよ」
なんか、こうやってお互い赤ちゃんを膝に乗せて向かい合わせに座ったら、お人形さん持って遊んでるみたいww
あ、そうだ
ベビーカーに下げてた袋から取り出したのは
「じゃーん、バナナでーす」
「わあ♡」
「双子ちゃんはミルク飲んだけど、まるちゃん何にも食べてないでしょ？」
「うん…///じつは、まるこもおなかぺこぺこだったんだ///」
「それじゃあ、おやつにしよう？一本丸ごとは多い？」
「ぜんぜんへっちゃら！…けど、半分でいい。残りの半分は、しょーちゃんとりょーちゃんにあげて？」
「…………(涙)」
「え、なんでAちゃんがないてるの？！」
「いやぁ、もう、健気だなぁと思ったら、泣けてきたよ(涙)」
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作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年5月20日 13時
