wonderful×3 (vol.9) (ページ38)

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黄side

…いつ来てもシュミの悪いまるの部屋。

なんもかんもピンク、ピンク

しかも、俺らの部屋の半分の大きさしかないのに、あっちこっちに小物飾ってるから、こんなところに赤ん坊置かれへんって、隆産んでからはもっぱら下の和室で生活しとる

…せっかく無駄にデッカい姫ベッド置いてるのに(汗)

もちろんそのベッドのシーツもピンク。で、ひらんひらん付き

その上にはぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみ…と、

すばるくん

赤「お前さっきからそこに正座してなにしとん？」

黄「そんなん、すばるくんこそまるのベッドで何してるんすか？」

赤「見ての通り引越しの手伝いやんけ」

黄「嘘や！さっきからずーっとまるのマンガ読んでるだけやないですか！！」

赤「せやかて、どのマンガ持って行ったらええかわからんし。中見て確かめなあかんやろ？」

黄「…だいたい、新婚の新居に少女マンガとか要ります？そんなん読む暇あったら、すばるくんに美味しいもの作る為に料理本でも見ろって言うてください！」

赤「…亮、、、」

黄「な、なんすか！？///」

赤「そない怒って…、お前、今日生理か？」

黄「もー！！！///(涙)」

赤「何をそんなに怒る事があるねん？今日、公園に行かんかったからか？」

黄「それもあります！」

赤「気になる言い方やな…」

黄「行かんとってください！」

赤「は？」

黄「別にココでもええやないですか？なんで遠くで就職してしもたんですか？！」

赤「…ははーん」

パタンとマンガを閉じたすばるくんは、俺の目の前で

赤「姉ちゃん取られて寂しいんか？」ニヤニヤ

黄「そ、そんなんちゃいます！(怒)」

赤「ほな、なんやねん？」

黄「まるにすばるくん取られて憎いんです！！///」

赤「はあ？」

黄「なんで？…なんでまるなんすか？」

赤「なんで、言われてもなあ…」

黄「猫でも跨いで行きそうやのに！…会うのが夜の公園で暗かったからちゃんと顔とか見えへんかったんですか？」

赤「…お前、それは酷過ぎやろ」

黄「とにかく！俺からすばるくん取るとか、ありえへんのですー。ずっと、公園で歌ってて欲しかったんです！！(泣)」