鼓動はドクンドクン ページ35
黄side
歯ブラシしてこーようって、出て行った章ちゃんが部屋に帰って来て、ドアの所で
青「りょー、もう電気消していい？」
俺はもう自分のベッドに入って、スマホポチポチしてたから全然ええんやけど、
黄「リモコン持ってってベッド入ってから消しーよ」
青「大丈夫〜」
すぐに電気が消えてドアが閉まり、部屋の明かりは俺のスマホだけ
こっちは明るいけど、俺と章ちゃんのベッドって部屋の端と端にあるから、あっちは暗闇に近いし
ホンマ、大丈夫なん？
青「あ、っ…………！！」
ほら、言わんこっちゃない！
黄「どうしたん？！」
青「…………」
スマホかざして、章ちゃんの姿を探すとベッドの手前で足押さえてうずくまってる
ちょっ、電気のリモコンどこ？！こんな時に限って近くには無いし！！
しゃーない、スマホの明かりを頼りにまずは章ちゃんの所へ
黄「大丈夫？！」
青「大丈夫くないー(涙)」
両手で足の指ガッチリホールドしてる。よっぽど痛いんやろ？
黄「なんか踏んだん？」
青「ううん、小指ぶつけたー(涙)」
黄「あちゃー」
とりあえずは部屋を明るくせな
さっき章ちゃんが消したドアの横のスイッチを入れると
青「わー！！(涙)」
黄「何？！」
青「血ぃ、いっぱい出てるー(涙)」
黄「ええ？！わ、コレ、爪剥がれかけてない？」
青「………ドクンドクン言うてる、、、うぇーん！」
黄「うぇーん、ちゃうわっ！だからベッドに入ってから消しって言うたのに！！」
青「だって、ちっちゃい頃から使ってる部屋やのに危ないわけないと思ったもん(涙)」
黄「もー！！…ちょ、待ってや？動いたらあかんで！？」
青「うん(涙)」
俺はティッシュを章ちゃん目掛けて放り投げ、救急箱を取りに下へ降りた
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作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年5月20日 13時
