wonderful×3 (vol.9) (ページ29)

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帰り支度をして２人で教室を出たら、先を歩く章ちゃんが下駄箱とは違う方向に歩いて行こうとする

黄「ちょ、章ちゃんどこ行くん？」

青「え、職員室やん」

黄「なんで？」

青「なんでて、それ解けたって見せに行かへんの？」

黄「行かへんよ。次の授業の時でええねんもん」

青「ええー、でもいいやん、見せに行こう？」

ムキになって誘うとか、怪しすぎるし

黄「…なんか企んでるやろ」

青「へへ、バレた？///」

黄「もう、何しようとしてたん？」

青「先生に『僕、教えてませんよ』って言うたろうと思ってん。『亮が１人でやりましたよ』って」

黄「そんなん、別にええよ///」

青「ええー！だって悔しいやん！亮１人で頑張ったのに！」

ほっぺた膨らましてプリプリ怒ってる。

今日は珍しく怒ってばっかりやな。

…ま、全部俺のせいやねんけど(苦笑)

俺は、章ちゃんと向き合うと

そのほっぺたを、両方から指で押さえたる

青「ぶふぅー」

黄「…章ちゃん、タコみたい」

青「なにしゅるん…」

黄「スマイル、スマイル。章ちゃんは笑ってるんが一番やで」

青「そんなん、亮も笑ってるんが一番やねんから、ね」

黄「…///ごめん。カッとなるんとか、怒りっぽいんとか、もうちょっと抑えられるように頑張る」

出来るかどうかはわからんけど、努力はする

青「よしよし」

黄「ちょっ、章ちゃん！///」

廊下で頭撫でたりすんなや！

青「もー、またすぐ怒る」

黄「あ！」

青「ふふふ、ま、そういう亮も、亮やねんけどな(笑)」

黄「…もう///」

今度は俺が膨れてたら、ほっぺた押されて

黄「ぷふっ！」

青「あはははは！」

黄「もう！」

「亮、怒ってばっかりやー！」って言いながら走って行く章ちゃんを捕まえて、肩を組みながら帰る

…あー、また章ちゃんに助けてもらったな。

黄「…あのさ、兄弟にNever let you goって言うたら言い過ぎ？」

青「なんで？僕は嬉しいで？」

黄「いつかアイツが引き剥がしに来ても？」

俺が指差したんは、校門前で待ちくたびれてダレてる大倉

青「亮は別やもん♪」

「離れてても、何があっても、ずっと一緒やで？」って、抱きついてくる章ちゃん

緑「ああー！双子でなにしてるん！！//」

慌てて走って来た大倉を見て

「「ヤキモチ妬かせたった」」って声が重なった

end