wonderful×3 (vol.9) (ページ27)

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わかっとる

わかっとんねん

先客はアイツや。

アイツの用事が済んでから俺の用事聞いてもらうんが筋や。

けど、

大人しくしてろとか、先に帰る？だとか…、

ほんまに邪魔モンにされて、クソおもんない！！(怒)

章ちゃん…、、

例えばさ、大倉が解いてる間に俺の話聞くとかは無理やったん？

それか、30分だけ一緒に席外して後で図書室に戻るとかも無理？

黄「……なんやねん(涙)」

空っぽになった教室に戻って、さっきの問題を読み返してみるけど全然頭に入ってこうへん

ガラッ…

章ちゃん？！

『お前、まだ居ったんか』

…なんや、先生か

黄「すんません、これやったら帰るんで」

『さっきの問題か？』

黄「…はい」

『どれ、見たろか？』

黄「いやっ、いいっす。」

『そうか？…ま、しばらくは残ってるから、なんかあったら職員室来い』

黄「はぁ、」

先生もそこで出て行ってくれたら良かったのに

『ま、帰ってから兄貴に聞いたらええわな』って

痛恨の一撃ほりこみよった

カッチーン！

黄「いいえ、絶対自力で解きます！」

去っていく先生の背中を、穴あくくらい睨んだったらそれと入れ替えに

青「やっぱり。亮も勉強聞きに来てくれてたん？」

章ちゃんが現れた

『お、ええトコに来た。今日やった問題あるやろ、あれ教えたってくれ』

青「あ、はい…」

今度こそ、ぴしゃりとドアを閉めて出て行った先生目掛けて、持ってたペンをおもくそ投げたった！

青「亮！！」

わかってる

これもわかっとるねん

モノに当たったらあかん

でも、でも…、もうムシャクシャが収まらへん！！

黄「なんや言うたら、兄貴兄貴兄貴…て、うるさいんじゃ！！」