wonderful×3 (vol.2) (ページ38)

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橙「やめて、頭あげて、すばるくん」

赤「せやかて…」

橙「隆がな、はよう産まれたい～ってうちらの所に来てしもたん。せやから、誰のせいでもないよ？」

なぁ～、言うて、隆の背中をさすってやる

橙「せやし、うち、武玄女学院に受かるっちゅー夢は果たせたんよ？…そら、花のＪＫでおれたんが半年っちゅーのは正直もったいなかったけど…」

赤「……」

橙「でも、それより、ママになれた方が嬉しいんよ。すばるくんがうちの事見つけてくれたお蔭や思とーよ？///」

赤「まる…」

橙「うちこそ……、やっとこハタチで周りのお嫁さんに比べたらオママゴトしてるみたいで、すばるくんと隆には申し訳ないなて思ってた」

赤「そんなことあれへん！まるはちゃんと嫁もおかーちゃんもやってくれとんで」

橙「…ホンマに？うち未だに『子供が子供の世話しとる』とか言われるんやで？」

赤「言いたい奴には言わせといたらええ。まるが幸せそうにしとるから妬んどるだけや！」

橙「そうなん？…せやったら、幸せそうなんはすばるくんがおってくれるからやし、実際うち幸せやで？」

赤「…こっち来い」

？？

言われたとおりに近づいて行ったら、真ん中に隆を挟んでうちの事をギュ―って抱きしめてくれた

赤「俺かて、毎日幸せや。ありがとうな」

橙「うちも、ありがとう」

赤「せや、忘れてた。ちょっとそこ座らんか？」

すばるくんが指差したのは、花壇の正面

ちょうど双子がニコニコ笑って座ってた場所

赤「ほれ、」

器用に隆を抱いたまま座ったすばるくんが渡してくれたものは、さっきコンビニで買って来た肉まんの半分

赤「最近は年中売っとんねんな、肉まん」

橙「せやね」

赤「双子がな、寒なってきたらここに座ってよう肉まん半分こにしとってん」

そういえば…

スイミングスクールのロッカーが百円で返却式やったから、おかんがそれでおやつ買って食べとき～言うてたな

赤「それがやな、また、うまっそーに食べよんねん、あの双子」

それで、いつかここで肉まんを食べてみたかったんやて

橙「、、、美味しい、ね」

赤「…おう」

隆「………なんか、ええにおいする…、、ん？、ここ、どこー？」

橙「隆ちん、おはよ。肉まん食べてるんやで～、はい、あーーんして」

隆「あーーーん」

隆は寝起きやいうのに、大きい口開けてうちの残りの肉まんを全部平らげよった