wonderful×3 (vol.2) (ページ33)

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黒「イシャ？て…」

…まさか

紫「『墓屋ちゃうやろな～』とか言わんとってや」

黒「///」

図星かい！

黒「す、すごない？ちゃんと考えられる歳になったっちゅーことか…」

紫「せやなあ…やっぱり進学校に入れたんが良かったんやろか？周りがそうさせる雰囲気なんやろか」

うちホンマに章大の口から「お医者さん」て聞かされた時は卒倒しそうになったわ

ちゃんとした人間になってた～て安心したわ(涙)

黒「息子が医者か…で、先生はなんて？」

紫「医大目指して一緒に頑張ろう！言われてたで」

黒「見込みある、いう事か」

紫「せやろね。章大もえらい喜んで、先生に『お医者さんになったらお給料何ドル貰えるんやったっけ？』とか冗談言うて笑てたわ」

黒「…双子やな、亮も『パイロットってボーナス何ドルやろ？』言うてたで。おかんに似てお金にはしっかりしとるな～思たわ」

なんか一言多いなアンタ(怒)

…せやけど

紫「ドル、て気になるな」

二人とも海外に目を向けてるんやろか

黒「グローバルな話やな。でもあいつらやったらありえん話ちゃうかもな」

双子がいっぺんに…しかも遠い遠い世界に行ってしもたら…うちどないなるんやろ

黒「なんや、しんみりして。息子ロスの予行練習か？」

そんな日が近い将来来るんやろか
あん子ら産んでから丸子もひっくるめてひっちゃかめっちゃかで、手ぇ離れるとか考えてなかったわ…

そう思うと親子別居するときに自立せい！言うたけど、うちの子離れ練習にもなってるんかもな

黒「ほれ」

いつの間にやらボトルで頼んだワインを勧めてくれるおとん

紫「結局、最後に残るんはアンタだけか」

黒「なんか不満ですか？？」

…ま、そうでもなくなくは、ない？かな？

黒「ま、まだこれから大学受験もあるしなあ～もうちょい手ぇかけたろや。おとんはバリバリ働くでー！」

紫「酔うとん？大声だして」

…ホンマはわかってんねんで。うちの事気遣って明るくしてくれとんねんな

黒「///さ、さ、さ、グラス持って。『息子らがしっかりしてきた記念！』かんぱ～い！」

紫「乾杯」

ゆくゆくはこの目の前におるおとんと二人だけになるんか…

久々に真正面からゆっくり見るけど、なんや男前に見えて来たわ///

…うちも酔うとんかな??

ん？

このピザ美味しいな
テイクアウトしたろか

結局最後に考えるのはやっぱり子供の事か…///

end…？