wonderful×3 (vol.2) (ページ25)

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あれから３日……

この頃はリビングのソファーが定位置の章大

保育園から連れて帰ってきたら、遊ぶでもなくテレビを点けるわけでもなくただただおっきいソファーの上でちょこんと座って過ごしている

ほなら亮が双子の部屋を占拠してるんかっちゅーたら、そうでもない

亮は丸子が学童から帰って来るのを今か今かと待ち構えていて、いざ帰って来たとなると二人で丸子の部屋に籠る

章大にしたらそれが寂しくて寂しくて仕方ないんやろに、揉めてからは亮がお風呂も別々に入りたいって言うから、ますますしょげ返ってしまってる

うちも家に着いたら座る暇もなく用事せんとあかんからあんまり構ってあげられへんのやけど、これはいよいよどうにかせななって思った矢先…

ドタドタドタドタドタ！

…って丸子が降りてきた

橙「しょーちゃん！」

青「……」

静かに顔を上げる章大の前に正座する丸子

お、これは何か進展の兆しか？

洗い物するフリして見学させてもらいましょか

橙「しょーちゃん、あんな、ながいことひとりぼっちにしてゴメンな」

……、あ、あかん

ひとりぼっちっちゅーキーワードでちょっとウルっときてしもた！

うちが泣いてどうすんねん

たたた玉ねぎでも切ろうかな！

橙「ああ、なかんで、しょーちゃん」

見れば章大も目にいっぱい涙を溜めてる。

そら、ひとりが辛かったんやろな

丸子はそんな章大の涙を自分の袖でグイグイ拭いてやってる

…ん、、、、まぁ今日は許したろか(怒)

橙「ごめん、しょーちゃん、いじわるしてたんとちがうんよ？しょーちゃんにプレゼントつくってたん」

青「……//」

現金なもんで、プレゼントて聞いたら涙が引っ込んだみたいや

橙「いまからりょーちんにもってきてもらうけど、かまへん？」

青「……ｸﾞｼｭ、、」

亮の名前を聞いた途端にまた溢れ出す涙

その時

…ｸﾞｯｽ、…ｸﾞｼﾞｭ…、

ドアの向こうからも小さな泣き声が聞こえてきた