wonderful×3 (vol.14) (ページ34)

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wonderful Guys　～おもいで話～ページ34

黒side

獅子は我が子を崖に落とす。

うちのヨメも、今、まさに我が子らを崖に…、いや、ショッピングモールのおもちゃ売り場に放とうとしてる。

え、おもちゃ売り場が崖なわけ無いって？

それが、うちに関しては崖やねん。子どもが一人前に成長する、大事な場所。…や言うとります。

紫「ええか。オカン特別ボーナスもらったでな、ひとつずつ欲しいモン買うたる」

橙青黄「「「やったー！！！」」」

紫「ただし、各々ひとりで欲しいものを探してくること」

橙青黄「「「はいっ！！！」」」

紫「よし。ええ返事や！制限時間は１時間。その間おとんとおかんは目の前にあるサ店に居るからな。欲しいもん決まったり、困ったことがあったらそこに来るんやで」

橙青黄「「「はいっ！！！」」」

紫「ほな行ってこーい！」

橙青黄「「「いってきまーーーすっ！！！」」」

橙「おとん、いこ？」
黒「は？(汗)」

青「りょう、どっからいく？」
黄「しょうちゃんのすきなところでええよー」

紫「ストーーーーーーーップ！！！」

橙青黄「「「Σ！！！」」」

紫「人の話聞いてたか？！それがアカン言うとるねんっ！ひとりで探せっ！！」

橙青黄「「「Σええーーー！！！」」」

この後もおんなじ様な攻防が２、３回続いて。最後には時間ずらしてひとりずつ放つという手に出たヒナ(汗)

紫「はーーー、やっと座った！やっとコーヒー飲めるっ！」

黒「おつかれさん(苦笑)…けどなぁ。やっぱり心配やなぁ」

紫「そらうちかて心配やけど、あん子らのタメやねんから心を鬼にせな」

ヒナが言うこともわかる

小学校に上がったとて、ニコイチの双子は何を決めるんでもやっぱりニコイチでお互いに譲り合ってばかり。まるこはまるこで気が多いから優柔不断でなかなか決められない。

これじゃアカン。ひとりで決られる子にならな困る！ちゅーことで、ヒナ考案「獅子は我が子を崖から落とす」作戦を敢行することにしたんや