ホンマはあかんねんで ページ14
黄side
去年の食べさしの素麺を探しとるんよー。もらいもんで開封してへんのがあって「来年でも平気やからココ置いておこう」って章ちゃんと話したんは覚えてるんやけど、肝心のココがどこかわからへん。
黄「台所周りにないー」
青「和室の押し入れは？お歳暮とかあそこに積んでたやん」
なるほどなって二人で見に行ったけど、ない。
黄「おかしいって。絶対あるのになんでどこにもないん？」
青「んー。例えば、お腹を空かせたこびとが来て…」
黄「うげぇ↓…ストップ！それ以上言わんで(汗)」
こびとが居らんのはわかってる。けど、代わりに持ってったんが…、、、あ"あ"！考えただけでも怖いっ！(涙)
安心、安眠のためにも絶対見つけな！
青「無いと思うけど、僕おかんとおとんの部屋見てくるわ」
黄「じゃ、俺ストッカー見る」
二手に別れて。
ストッカーの中引っ掻き回して確かめるけど、やっぱり無いよなぁ。
黄「しょーちゃん、こっちには無いわ…て、Σわあ！！」
大変や…、章ちゃん、クローゼットのもん全部ベッドに出してるー！(涙)
青「亮〜、ここにもないー」
黄「うん。わかったし。片付けよう。手伝うし(汗)」
青「ありがとう///」
なんで出したんかわからんけど、ハンガーに吊ってあったであろう洋服を順番にかけていって、開いてるカバンの口を端から全部ちゃんと閉めていく
章ちゃんは、というと書類を箱に片付けてて
青「あ！」
驚いた声に「素麺あった？！」て思ったけど、そんな所に絶対入らんし。「どうしたん？」て聞いたら
真っ青な顔した章ちゃんが一枚の写真を見せてくれた。
黄「なにこれ？」
見るからに古い写真。あ、もちろんカラーはカラーやで？
ふたりで撮ってる写真で、高校生と外人の女の人？女の子？
黄「…これがどうしたん？」
青「よう見てやって、それ、おとんやし！」
黄「Σええ？！」
言われて、よーよー見たら、…ほんまや！！
鼻の下伸ばして、金髪美女の腰に手ぇ回してピースしとるん、おとんやー！
青「おとんとおかんて高校生の時にはもう付き合ってたんよな」
黄「え、いや友達で、付き合って…、、いや、どこで付き合い出したかまではわからん。けど」
青「おかんのことずっと好きやったんやろ。そしたらコレって、やっぱり…」
浮気になるわなぁ(汗)
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作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2020年7月4日 9時
