wonderful×3 (vol.13) (ページ21)

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玄関でほわっほわのスリッパ勧められて、それ履いて。通された部屋はツルツルで滑りそうな床に、スリッパ脱いで上がった方がいいん？って戸惑う程毛が長いラグが敷いてあるリビングで「すぐお母さん来ると思うしその辺座って♪」て、言われたけど、このソファーって上座どこ？！てか、普段着やのに座ってええん？ちゅーか、俺、挙動不審くない？！

青「あー、えっと、大倉？」

犬を抱っこしてリビングの入口で立ち止まってる章ちゃんが「…良かったら、大倉の部屋行きたいなぁ」って

お！ナイス提案章ちゃん！！

緑「えー、でも散らかってるしなぁ」

黄「別に散らかってるくらいええし、俺んちも散らかってるのにお前上がるやんけ！」

緑「あー、まー、そうか。じゃあ、部屋行こうか」

黄「行こう行こう！！」

俺には、このど緊張から解放されるという事の他にも大倉の部屋に興味がある。

だって、すばるくんに勉強教えてもらってた部屋やろ？…どんなんなんやろ。これはこれで緊張するな。

案内されるままカーブを描いた階段を上がると途中で章ちゃんと目が合い、苦笑いをよこす。…ん？章ちゃんも緊張してる？
…ま、そらそうか。気になる人の家やもんな。…俺について来てって言うたワケはそう言うことか

緑「こっちやでー」

二階に上がって、一番奥の部屋が大倉の部屋らしい。ドアの前でもう一度「めっちゃ散らかってるけど笑わんといてなww」て言うてから中に通される

…いや、言うても散らかってないんやろ？と思ったら

黄「…ほんまに散らかってる」

緑「だから言うたやーん！」

青「ふふふ///」

でも、おかげで居心地はだいぶいい。部屋の中もベッドに勉強机に棚にクローゼットてごくごく普通。

青「日当たりのいい部屋やね」

緑「こう見えても長男やし、兄弟の中で一番ええ部屋やねん♪」

青「…弟さんは？///」

緑「靴無かったから居らんと思う。え？会いたかった？」

青「んーんー、ちょっと興味あっただけ///あ、ベランダもあるんや。出ていい？」

あ、章ちゃん話逸らしたな。…やっぱり気になるんやww

緑「ええよー、そこにスリッパあるやろ？あ、ハナちゃん下ろしてもええで、遊ぼう♪」

黄「え、遊ぶん？！てか、そいつの飼い主探しどうするん？」

トントントン

青黄「「！！」」

…きっとおばちゃんや。緊張ドピーク！！///