wonderful×3 (vol.13) (ページ20)

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なんでか知らんけど、朝ごはんが終わったら「ついて来て」って言われて一緒に家を出た。

ま、ひとりで…って、言うか、二人っきりにするんもなんやし、それはそれでええんやけど。

大倉が持参した小さい首輪にリード付けた犬連れて、章ちゃんめっちゃ嬉しそう

青「ふふ。お散歩、お散歩♪」

ちょこまか歩くチビ犬に歩幅を合わせるからなかなか進まんけど、その分章ちゃんのしあわせの時間が増えるなら、それも良しとしよう。うん、俺、オトナ♪

やがて駅前公園の近くまで来た所で

緑「こっちこっち～」

閑静な住宅街に入る。

…この辺てきた事ないけど、いっぺんに空気感変わったぞ。歩道にお洒落な花壇があったりベンチが置いてあったり。…あ、電柱ない。埋めてあるんかな？…わ、上から降りて来た車、めっさ高級外車や…こんなとこ、犬連れてウロウロしてたら怒られへんの？！

…そんな不安を抱えつつ、緩やかな坂を登って見晴らしの良い道をいくらか歩いた所で、

緑「ストーップ」

大倉が前を歩く章ちゃんの足を止めた

青「あ、ごめん。行き過ぎた？ww」

黄「？？」

緑「うん。ココ、ココ」

大倉が指さしたんは、腰くらいの高さの真っ白な塀の上になんか複雑な模様の柵が続いてる、ザ・豪邸。の、門扉の前

黄「すげ、この犬、こんなでっかい庭のあるお屋敷で飼ってもらえるん？」

ええやん。…これやったら運動し放題やし。お前、章ちゃんに拾われて良かったなぁって、ちょっと感動してたら

緑「どうぞー」

大倉がその門を開けてる

え、そんな勝手出来る家なん？もしかして親戚かなんかの家？

青「お邪魔しまーす」

黄「…しまーす」

玄関まで続く石畳みを、大倉に続いて歩いて行って、チャイム押すやろして、ちょっと後ろで待ってたら

緑「たーだーいまー！」

って、

黄「え？！まさかとは思うけどココお前ん家？！」

緑「そやでー。俺ん家♪」

………、、、

黄「ええーーーーーーー？！」

青「ねぇ、大きい家やね。僕ドキドキしてまう///」

緑「そんな、緊張せんでええよーww」

ドア開けた大倉が「おかーさーん、言うてた友達連れてきたー！」て大声張り上げてるん聞いたら、ああ、普段声がでっかいのは家が大きいからか。って納得出来た(汗)