・ ページ10
・
かくして、カモに餌がやれるようになった亮は、とりわけあのチビカモが気に入ったご様子で、親鳥よろしく懸命に餌を与えるために日参する始末
しかも
黄「ちゃんとたべなあかんで？」
なーんて口にするようになってからは、自らも頑張って苦手なもんを口にするようになってたし、
餌付けが禁止になる年明けになってからも、様子を見に行きがてら外で遊んでくる事が増えて、ホンマ、カモ様々。
しかし、来るときは来るんよな。
…最初に気付いたんはまるこ。
橙「なんかカモさんへってない？」
紫「…最近あったかくなって来たから、ちょっとずつ前居った所に帰ってるんやろ」
橙青黄「「「ええ？！」」」
青「じゃ、もうちょっとしたらみんないなくなるの？」
紫「そうやな」
橙青黄「「「ええー(涙)」」」
黄「さよならイヤやぁ…」
紫「でも、このままココにおったら暑くて死んでしまうかもしれんのやで？友達にも置いていかれて、それこそひとりぼっちや。そんなんかわいそうやろ？」
黄「うん…///」
涙の粒を目に乗せて、くちびるを噛んでる亮
その姿を見て、まるこが「あのチビカモさん、よかったね？」って亮にハンカチを渡す
橙「さいしょはほんまにちっちゃかったのに、りょうちゃんにいっぱいエサもらってあんなにおっきくなったやん？」
青「ほんまや。りょうのおかげでげんきにおうちまでかえれるよ！」
黄「……うん//」
橙「ねー、おかん？あのチビカモ、またココにくる？」
紫「せやな。前の池で子供産んで、また冬なったら来るんやないか？」
青「わあ！じゃあ、またあえるやん！！」
橙「そしたら、またみんなでエサあげよう！な！」
青黄「「うん！！」」
『クワッー！』
紫「…お、えらい羽振ってるな。いよいよ出発ちゃうか？」
黄「え？もう？！」
橙「…たいへん、おわかれせな！ばいばーい！みんなげんきでねー！」
青「ばいばーい！がんばってかえるんやでー！」
黄「………」
紫「ほら、亮もお別れし」
黄「…おわかれちゃうもん！」
紫「え？」
黄「またあえるやんな？かえってきてくれるやんな？！」
紫「…そうやな」
黄「…じゃ、さよならいわん。
…チビカモー！いってらっしゃーい！」
亮が大声で叫ぶと、チビカモは周りのカモと共に大空へ羽ばたいて行った
end
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 645人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年12月29日 7時
