wonderful×3 (vol.11) (ページ25)

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眠い目ぇ擦りながら焼いたった食パンを、双子の前に置くと

黄「…パンだけ？」
青「…おかずほしかった」

黄「なー？」ぷすん
青「ねー？」ぷくう

って、…そんな口尖んがらかしてコッチを見るな！

んもう。ちょっと前までは、出したもんをモンク言わんと食べとったのに、最近じゃ自己主張するようになってきたから手がかかるかかる(汗)

黒「うーん、じゃ、スープしたろか？」

青黄「「わーい♡♡」」

ストッカーに入ってるカップスープの素を取り出してみると

黒「お、色んなんあるぞ。どれにする？」

青黄「「え、じぶんでえらんでいいん？？」」

黒「なんで？いつもは自分で決めんのか？」

黄「おかんがきめるー」
青「だしたもん、たべ！って」

なるほど。…けど、こんなもんお湯入れるだけやし手間でもないからな

黒「どれでもええで。好きなんにし」

青黄「「やったー！！」」

双子は椅子から身を乗り出すと、まずは章大がカップスープの素が入ってる袋をテーブルいっぱいにぶちまけて、亮が種類別に分けて行く

それから腕を組んで

青黄「「うーん」」

って、そんなに悩む？！

黒「あの、おふたりさん？あんまり時間ありませんよ？」

青黄「「まって。いましんけんかんがえてるから！！」」

黒「あ、すいません。」

…こんな事になるから、決めさせへんのやな。勉強になるわ(涙)

黒「ほら、章大は青が好きやから、パッケージが青いポタージュにしたら？」

青「あー、それいい♡それにするー♪」

黒「亮は？黄色が好きやから、コーンにするか？」

黄「じゃ、それで」

それぞれのコップにお湯を入れたる頃には、パンが冷めてコチコチになってて、それでまた一悶着(汗)

最後には「ちぎってスープに浸して食べて下さい！」って、こっちが頭を下げてた(涙)