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「味噌汁出来上がるからお椀に餅入れて持って来て」って、章ちゃんに頼んだら、丼をふたつ渡された
…中には、餅がピラミッドみたいに積まれていて、章ちゃんの目はキラッキラに輝いている
黄「…一応ツッコンどくけど、やりすぎちゃう？」
青「お願い！年に一回の楽しみやから、許して！」
黄「けど、これやと、味噌汁なんぼも入らんし」
青「…わかった」
丼の中の餅を何個か皿に移して「これは醤油つけて食べるわ」って。
黄「俺のも減らしといて。二個もあったらええから」
青「…少食やな？どっか調子悪いん？」
…いや、普通やと思うで？
黄「はい、どうぞ。熱いで」
青「わー、美味しそう！おかんのお弁当も出すな！」
黄「だから、お重箱(汗)」
もう、どっちでもなんでもええやん♪って言うてる章ちゃんが冷蔵庫から出して来たんは、おかんが送ってくれたおせち料理。ほんま便利な世の中になったな…
青「んー！楽しみすぎる！！」
黄「ふふっ、届いた時から開けるの我慢してたもんな。ええよ、章ちゃん、開けてまい？」
青「わー、亮優しい♡…では、オープン！」
黄「わあ…」
青「わあ…」
思わずハモってしもた。
だって、いつものおせち料理と全然違ったから。
一段目はそれこそ、おせち料理。
けど、
青「煮物とかあんまり食べへんからひとり一種類しか入ってない(笑)」
豆とか魚とかも必要最小限。でも蒲鉾や伊達巻は多めに入れてくれてる。
じゃ、二段目は？って見てみると
黄「わあ…」
青「わあ…」
またハモってしもた。
チューリップにエビフライにホタテ焼いたやつ。それにででんと
黄「肉〜！！」
青「わ、ちくわきゅうりもある♪これ、最高やな！」
黄「うん。…おかん張り切ってくれたな」
送ってくるんだけでも大変やろうに…
黄「先におかんにお礼の電話しよか？」
青「後でええよ」
黄「え、でもだって」
青「空っぽにしてから写メ送ろう？残さんと食べるんが一番のお礼やで？」
黄「…あ、そか」
青「だから、頑張って煮物食べてや。縁起物やしな」
黄「わかってる///」
青「それじゃ、手を合わせてください！いただきます」
黄「いただきまーす！」
途中でふと思い立ってまるん所のおせち料理の写メを送ってもらったら、二段目が全部筑前煮で、おまけにおはぎとフルーツ寒天も入ってた
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作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年12月29日 7時
