wonderful×3 (ページ41)

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桶にお湯汲んで「ほら、丸子、かけ湯したろ」言うたらなぜかピッっと姿勢を正して両手で鼻を摘まむ

黒「うわ～、えらい砂やな。園庭で遊んだんか？」

顔にはお湯かけてへんねやけどな、鼻を摘まんだまま目ぇ瞑ってコクコク頷いとる

こん子は泳ぐんに時間かかるかもしらんな～とか思いながら形だけでもタオルで顔を拭いて安心させたる

黒「よっしゃこい！抱っこして中入ろ！」

そう言うと全身で腕ん中に飛び込んで来る丸子を抱えて湯船へ

黒「ぶへぇ～！」

しあわせ～～～～

橙「ぷへ～！」

あはっ、マネしよる

足伸ばしきらんと適度に膝を立てといたらその上に跨ってぽちゃぽちゃ遊んどる

時たま髪の毛が鼻先をかすって行くとお陽さんみたいな匂いがする

黒「丸子ねぇさん～、どんどんミルクの匂いが消えていきますねぇ～」

あの赤ちゃん特有の甘い匂い、好きやってんけどな～

そういや～もっと小さくてベビーバスに浸かってるの見た時に「牛乳饅頭みたいや～」言うて雛に笑われたな///

橙「パパ？」

お、遊びは終わりましたか？お喋りタイムですか？

橙「…じんぐっべー、じんぐっべー、」

はい？

橙「うっずが～なゆー」

…………………？

黒「丸子ねぇさん、それは呪文ですか？」

橙「？」

黒「せやな、呪文とかまだわからんわな！も、もう一回言うてみ？」

なんや、イッチョ前に腰に手ぇ当てて「もう！」言うてはるけど、気を取り直して同じ呪文(？)を同じ節回しで言うてくれた

…これを×３回

黒「…丸子ねぇさん、ギブアップですーーー！」