wonderful×3 (ページ1)

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黄side

始発から数えて何本目かのモノレールに乗り込む。

空港に向かう車内は朝早いっちゅーのに結構混んでて…

なーんか、みんな嬉しそう

ああ～寝むぅ…。
瞼が自然と落ちてくる…
この揺れてる感じと温さがサイコー…

心地よさに身を任せてうたた寝していると、浅く瞑った瞼の内がオレンジに染まるから…そーっと片目だけを開けてみた。

ああ、お日さんが上がってきたんやな…

…空港も見えてきた

滑走路も機体もキラキラしてて、めっちゃキレイやなぁ……

……ぐぅ。

「亮、降りるで」

「！」

声を掛けられたのと、モノレールが駅に着いたのが同時で体が跳ねたからバッチリ目ぇ覚めた！(汗)

黄「あ、おかん、俺、荷物持つし」

慌てて、先に立ったおかんに声をかけ『HINA』と書かれたネームプレートが揺れるキャリーバッグを受け取ろうとする…が、拒否られ

紫「荷物より、そん子連れてきてや」

黄「？…、、あぁ」

おかんの向こうに座ってた「そん子」を見たら、
まだ不貞腐れた顔して窓の外を睨んでるやん

黄「…もう、章ちゃん、諦めぇて。しゃーないやん」

青「イヤやし。なんで僕が我慢せなあかんのか意味わからんし」

黄「わかったから、とりあえず降りよ。モノレール引き返してしまうで。ほら、おかんももう行ってもうてるし」

俺はそいつ…

双子の兄、章ちゃんの手をひっぱって、おかんを追いかけた