wonderful×3 (ページ8)

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俺は珈琲店がよかったんやけど、

青「りょー、僕コーヒー飲まれへん～」

紫「おかん機内で飲むから別のがええ～」

とか、二人揃ってぶつくさ言うからイートイン出来るパン屋の奥のテーブルに落ち着いた

紫「よっこらしょ！あんたら並んで前座り」

ご飯食べに行くとおかんはいっつもこの配置で座らせ、

紫「今日もうちの子は男前やな」

って、指差し確認する。

黄「もう、それやめてーや。なー、章ちゃん？////」

あれ？

黄「ちょ～、章ちゃんっ」

俺はまだ店の外にいる章ちゃんを急かす。

章ちゃんはぐしゃぐしゃになった髪を手櫛でどうにかしてたみたいで、呼びつけるとやっと俺の横に座った。

青「なに？また男前言われてたん？」

黄「…うん」

紫「まあ、章大は可愛い系やけどな」

青「…うふ」

章ちゃん、そこ否定して！

紫「あんたはほんまに女の子やったらよかったんになぁ…おかん、毎日着せ替えしたったわ」

青「そんなん、まるちゃんでやったら良かったやん」

紫「あらあかんわ。あんこは可愛いやなくてな愛嬌ある顔やしな、なんちゅーてもおとんに似たんか背が高すぎやわ！」

愛嬌ある顔て…なんか、どうなんかなあ？

紫「あん子は男やったら良かったんになあ。きっと丸子がな、わたしのお腹ん中にダイジナモン忘れてきたんよ」

…ダイジナモン、て…

紫「それを章大が拾ってきてしもたさかい、丸子が女であんたが男なんよ」

青「せやねえ」

…章ちゃん、話にのらんでええから！

紫「せやけどなあ…あんな丸子でも、もうおかーちゃんやもんな。人生てわからんもんやわあ…」