10 ページ10
ママは朝ごはんが終わると、安子の髪をブラッシングしてくれてるの♪
「ねぇ安子ちゃん」
安「なぁに、ママ」
「さっき言ってたパパに聞きたい事って、なぁに？」
安「英語〜。パパに、英語を読んでもらいたいの」
「英語？それってママでもわかるかしら？」
ママだってお仕事しながらだったけど６年かかって大学出たんだからー！って張り切ってるから、一度見てもらおうと思い、例のノートを部屋から持って来た
「わ、かーわいーいー！これ安子ちゃんがデコったの？」
安「そんな事いいから、早く英語読んで！」
「ハイハイ。どれどれ？わ、やだー、キラキラペンで書いてる〜ステキね♪…でも、ノートは順番に書かなきゃね。真っ白いページがサンドイッチされてるわよ？」
安「もう！ママ、わかったから！」
「…安子ちゃんたら、せっかちさん。えっと、クラコ？」
安「なんて？」
「クラコ。なに、これ？人の名前？」
…クラコ
あの子、クラコって言うんだ
安「あのね、あのね、安子の新しいお友達」
「くらこちゃん？やだー、ステキ♪転校生？」
安「違うの。先週、ママのお仕事に付いて行ったでしょ？その時に会ったの」
「先週？」
安「のっぽなマンションのオープ二ングセレモニーで、ママが舞台に立ってる間にこっそり抜け出してガーデンカフェのバラ園をお散歩してた時」
「あー、迷子になって、みんなに探されてた時ね？」
安「迷子じゃないの！…赤やピンクのふんわりしたバラを眺めながら、蝶々さんや蜂さんとお喋りしてたの！でね、その時に川縁の遊歩道に立っているその子を見つけて」
「その時にお友達になったんだ」
安「そうなの！あのマンションに住んでるんだって。また会いましょうってお約束したの。ねえ、ママ、今日お休みでしょ？安子をあそこに連れてって！」
「ええー、それは困ったわねぇ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 225人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年5月27日 1時
