ﾊｲﾀﾜｰｷｬﾝﾃﾞｨｰﾏﾝｼｮﾝ-JS (ページ9)

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安子side

安「ねぇー、パパは？パパはいつ帰って来るの？」

キッチンで山盛りのフルーツを刻んでいるお姉さんのエプロンを引っ張って尋ねる

安「安子、パパに会えないと、とっても困るの。パパに教えてもらいたい事があるのー！ねぇ、ねぇったらー！」

今度はお皿を洗っているお姉さんに訊いてみるけど、笑ってばっかりで教えてくれない。

安「もー、なんで誰も教えてくれないのー？」

「安子ちゃーん、モーニーン♪」

シルクのパジャマをなびかせて現れたのは

安「ママ♡」

こんな時間に起きて来るなんて珍しい！

つい、嬉しくなって、ママが腰掛けたソファーに駆け寄ると、ママは安子を抱きしめて柔らかい手で頭やほっぺたを愛おしそうに撫でてくれる～///

安「ママ、おはよう♡ママ、大好き♡」

「うふふ、ママもよ。…でも安子ちゃん、大人を困らせてはいけないわ」

安「…ごめんなさい」

「ママが居ない時には、おうちに居る人みんながママですからね？お利口さんにしなくちゃね」

安「はぁーい///」

そうなんだー。

うちはママがお仕事で留守にしがちだから、たくさんのお手伝いさんが常に入れ替わり立ち代り出入りしていて

それでかな？小さい頃は、お手伝いさんがママで、ママがお姉さんで…って、ごちゃごちゃになってる時期もあった///

しかもうちに居るのはお手伝いさんだけじゃなくて、

安子のベビーシッターでしょ？

ママの事務所の人でしょ、

あ、それからパパの秘書もだ！

とにかく、このおうちは女の子ばっかりになる事が多かった

『奥様、おはようございます』

「おはよう」

さっきの山盛りフルーツがスムージーになってママの元へ

「いただきます♪……、、うーん、美味しい！安子ちゃんも頂いたら？ビタミンＣを摂ったら、おこりんぼさんが治るかも～」

ママがそう言うと、すかざす安子の前にもスムージーが用意されて

安「ありがとうございます、いただきます」

うん、甘い♡

スムージーが喉を通ると、優しい気持ちでいっぱいになった