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浴衣を着て、髪をアップに纏めてもらって。
丸「なんだかお姉さんになった気分♪」
錦「丸子ちゃん、オトナっぽく見えるもん」
丸「そ、そそそそそ、そんな💦錦子ちゃんに言われたら恥ずかしいってば💦錦子ちゃんこそレディーって感じで、私なんか霞んじゃうわよ💦」
錦「またまたぁww」
錦子ちゃん笑ってるけど、実際問題、並んで歩くと振り返って見る人も居て。…なんだか背中がくすぐったい♡
錦「……、、、あれ？」
錦子ちゃん、歩くのをやめて辺りを見渡してる
丸「どうしたの？」
錦「だれかが泣いてる。女の子の声」
丁度中洲にかかる橋を渡り出した所で、あっちの河川敷から聞こえてくるから
丸「キャンディーマンションの子供かもね」
錦「…行ってみよう」
丸「え？！いや、確かに、今日はマンション前も開放されてるけど💦…本当に入っていいのかな？…庶民だろう！って石投げられたりしないかな💦」
錦「行ってくる！」
丸「え、あっ、ちょっと待って💦」
自慢じゃないけど、足には自信がある。だけど、こんなに人が多いと見失っちゃう！
丸「錦子ちゃーん！待って、待ってったらー！」
錦子ちゃんは橋を渡り切り、右に曲がって向こうの河川敷へ。
あぁ、遂に憧れのマンションの敷地内に入るのね
出来れば全力ダッシュじゃなくて、ゆーっくり見学しながら歩きたかったけど！
それでも、いよいよ中へ入る時には、さすがに速度を下げ恐る恐る一歩を踏み出した。
丸「あれ？」
下駄の音が変わった
レンガ敷きなってるからか。
お洒落な遊歩道…オブジェの様な手摺り。川の反対側は花壇になってて、街灯もベンチもなにもかもが可愛くて
丸「まるで夢の国✨」
露店だって見て！あっちの屋台とは大違い！出張カフェや、キッチンカーだもん。
丸「住む世界が違う。って、ホントなのね💧」
おっと！惚けてる場合じゃなかった！
丸「錦子ちゃーん！」
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作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年5月27日 1時
