ﾊｲﾀﾜｰｷｬﾝﾃﾞｨｰﾏﾝｼｮﾝ-JS (ページ36)

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心の中でいっぱいいっぱい謝った。

だって、安子のプレゼントは学校のお友達には絶対言えない事だから。

昨日サンタさん宛に書いた手紙はママに渡してある。

安子、サンタさんの住所がわからないから毎年ママにお願いしてるの。

安「ママ、サンタさんへの手紙、ちゃんとポストに入れてくれた？」

『もちろん。今朝一番に入れて来たわ』

安「やった～///」

『やれやれ。我が娘ながら困ったちゃんだ事(苦笑)』

安「え？」

『ううん、なんでもないわ。ママこれからパパとお食事しながらお話があるから、安子は先に寝なさい』

安「いい子にしてなきゃサンタさん来てくれないものね?はーい、わかりました。おやすみなさいママ」

けどね、結局３年生のクリスマスの日にサンタさん、来てくれなかったの。

それどころかお正月になっても新学期になってもサンタさんは来てくれなくて…

安子いい子じゃなかったんだ…、ってションボリしてたら、ある日パパとママに呼ばれて

「サンタさんから連絡があって、詳しい話を聞いたんだけど、本当にそれでいいのかよく相談してくださいって言われた」って

安「サンタさんが！？わーい！！」

安子悪い子じゃなかったんだ！！

『どうしてこのプレゼントにしたのか、パパとママにお話してくれる？』

安「うん！…あのね、、、」

安子は一生懸命お話したの。

パパとママはそれを真剣に聞いてくれて…。最後にはパパが「わかった」って。

『でも、サンタさんがくれるのはチャンスだけだ。そのチャンスをモノに出来るか出来ないかは安子の頑張り次第だ』

安「うん！安子、頑張る！サンタさんにそう言って！」

その日から、安子はありとあらゆる手段でお勉強を頑張った。元々お勉強は嫌いじゃないし、するする頭に入っていくから苦じゃなかったんだけど、お勉強する分倉子ちゃんに会う時間が減って、それが辛かった～。