ﾊｲﾀﾜｰｷｬﾝﾃﾞｨｰﾏﾝｼｮﾝ-JS (ページ28)

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丸「いつもココでジャガイモ食べてるの？」

錦「まさか」

丸子ちゃんって面白い事言うわね、って可笑しそうに笑うとまた目がタレタレになる

錦「今日はたまたまよ。火の番をしなくちゃだし、ジャガイモもあったし、丁度いいかなって」

丸「ふーん。でもいいよね。こんなの普段じゃ出来ないよ？キャンプみたいで楽しいね！」

錦「そう？…私は、普通が羨ましいけどなあ」

錦子ちゃんは川の向こう…この前完成したばかりのノッポなマンションを見てそう呟く

丸「普通？」

錦「うん。家族で食卓を囲んでね、お茶碗であったかいご飯を食べる。とか、ものすごく憧れる…」

丸「どういう事？炊飯器が壊れちゃったの？」

錦「もう、ほんとに、丸子ちゃんって面白いね」

そう言ってまた笑うけど、錦子ちゃんの目…なんだかちょっぴりウルウルしていない？煙のせいじゃないよね？

丸「錦子ちゃん、コレ使って？」

ポケットにしまってたハンカチを錦子ちゃんに貸してあげる

錦「え、あ、」

丸「涙、拭いたら？」

錦「………ありがとう」

照れ臭そうにしてたけど、私のハンカチを受け取るとちょこちょこって目元を拭いて「洗って返すわね」って言ってくれた