ﾊｲﾀﾜｰｷｬﾝﾃﾞｨｰﾏﾝｼｮﾝ-JS (ページ22)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:76,723 hit

22 ページ22

「玄関先ではなんなので、もしよろしければ」

お客さんは、急な来訪をすまなそうに謝りながらも勧められたスリッパに履きかえて、安子を伴いリビングへ

あれ？この人…

どこかで見たことがある、、、

「倉子ちゃんもいらっしゃい」

倉「え、あ、…うん」

ソファーに腰掛けた二人と、お茶の用意をするママを見比べながらドアの前に佇んでいると

「倉子ちゃん」

倉「は、はいっ」

お客さんに声を掛けられた

「こんにちわ、お話は聞いているの。うちの安子が二度ほど遊んでもらったそうで。ありがとう」

え、って言うことは、薄々気付いてたけど、やっぱり安子のママ？

いや…このシュチュエーションならママなのが当たり前なのだが、この人、やけに若くて綺麗で…人間離れしていて、とても母親には見えない

うちのママだって一目置かれるくらいには綺麗だし、生粋のお嬢様だし…、強いて自慢したりはしないけど、イケてるって思ってた。

けど、…見劣りしてるもん

…なんなんだろう。

安子のママには特別なオーラがある…そんな風に感じた

「うちの倉子がお世話になったんですか？」

「お世話だなんてとんでもない。うちの娘ったら、倉子ちゃんの気に触る事をしたらしくて…お詫びに伺ったんです」

さあ、って背中を押されると、安子はその場にぴょこんと立って

安「あの、倉子ちゃん、この間はごめんなさい。ヘラヘラ笑っちゃうの、安子のワルい癖なの。許してください」

ぺこっと頭を下げた

倉「そ、そんな…わたしこそ、治療までしてもらったのに、カッとなって悪かったわ、、、ごめんね///」

「こら、倉子、そんな謝り方がありますか！」

倉「だ、だって…」

安「いいの！…ありがとう、倉子ちゃん…あの、その、これからもお友達でいてくれる？」

倉「いいけど…、学校が違うし、近所でも無いのよ？どうするの？」

「あ、うっかりしてました！」

安子ママは、持っていた紙袋をママに差し出すと

「今度、こちらのマンションに引っ越すことになりました、青田です。よろしくお願いします」

って、ニッコリ微笑んだ。

それはまさに

『あなたのキャンディーステイタスが始まる』

あの、笑顔だった