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「とんとんとん？」
倉「？」
不意に背中をノックされ振り返ると、
女の子が立ってる…
始めに確認したのは足。
だって、全然気配がなかったから幽霊かと思ったし…
「えへへ」
目を腫らした私とは対照的にニコニコ笑顔のその子には、ちゃんと足が付いていて、どうやられっきとした人間みたい。
倉「…なんなのよ、チビ///」
「チビじゃないよ？もう三年生だもん」
倉「三年生？…じゃあ、チビに違いないわよ。私も三年生だもん」
「え！？学年一緒？同じ歳？学校どこ？私立？共学？？」
倉「………」
なに、この子
チビって言われてんのに怒らないし、
「ねえねえ、どこどこ？！」
好奇心いっぱいのキラキラ目でグイグイくいついてくるしっ
「あ！」
倉「？？」
「知らない人に教えちゃダメってママに言われてる？」
倉「はあ？」
「やすこも言われてるよ。でも、あなたになら教えても平気かなって思うの！」
ガッツポーズ作って笑ってる…
不思議すぎて意味がわかんない。
「えへへへへっ」
今までならこんな子には「なによ、ぶりっ子！」って怒鳴てた。けど…
なぜだろう…
この子の笑顔はイヤな気がしない
それでも
今は、一人になりたいの！！！！
プイッと視線を川面に移して無視！
チビが諦めてどこかに行ってしまうのをじっと待った
倉「………」
「あ、そか。知らない人の学校聞いたら、あなたが怒られちゃうよね！…そんなの悲しいもんね？やすこ、うっかり」
チビは、ポカっと自分の頭を叩いて、えへへと照れ笑い…
全くここから去る気配も無いし…
まだぶつくさと話してるし(汗)
もう！
倉「私の学校なんて聞いてどうすんの？アンタにだって興味ないし！もう、構わないで。あっち行ってよ！」
ココまでキツく言ったら、さすがにビビって消えてくれるだろう
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作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年5月27日 1時
