くらさんとやすくん５ (ページ38)

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イキヌキ 2 ページ38

池とか民博の方行ってもおもん無いし、芝生の広場はジュニアがサッカーしてるからややこいし

「おーくら、あっち行こう」

梅林の方からグルっと周って林の中へ

「ん、あー！空気がうんまい！」

鼻をくすぐる雨の匂いや、せせらぎの音に囲まれて、一瞬で別世界に来た気分。はー、めっちゃ癒し♪口角が自然と上がるわぁ

「子供の頃は広場でキックベースとかおにごばっかりしてたから、こんなとこあるん初めて知ったわ～」

なぁー？って、少し後ろに居るおーくらに話を振ると

「なんか暗いな…」

頭から被ったタオルケットの首元をギュッと握りしめて肩竦めて歩いてるし(汗)

「まさか怖いとか？」

「ちょっとだけ…」

「大丈夫やて。木がいっぱいで影になってるだけやから。それよりそのマント取ったら？マイナスイオンたっぷりで気持ちーでー♪」

なるたけ楽しく言うたってんのに、眉根寄せてモンク言いたげ。…てかな、付き合い長いから何考えてるんかわかるねん

『こんな木いっぱいのとこ歩いてどっかからか虫とか鳥とか飛んできたりせん？！ಠ_ಠ」

多分こんな感じ(汗)、ほんまおーくらのシティーボーイっぷりには困ったもんやで

「もうちょい歩いたら開けたところに出るから、怖いんやったら近く歩いときーな。なんやったら背中押したろか？」

あ、マントの片方開いた。右手上げて止まってる

「なに？手ぇ繋ぐん？」

「ちゃう。ココ入って」

「肩組んで歩くん？」

「やすに抱きついて歩く(涙)」

「そんな怖かったん？！」

「コクコクコクコク！(涙)」

「わかった、わかったから。そんな首振ったらもげるからやめ！」

慌てて駆け寄ったら、その時蹴っ飛ばしてもうた砂利がおーくらのスネに当たって「ううわっ！虫ー？！いやー！！(涙)」って

「落ち着けおーくら！(汗)」

「やすー！！」

「Σんがっ！！しがみつきすぎ！てかマント邪魔！」

俺すっぽり隠れてもーてるっ(汗)

…でも。ほんまに怖かったんやろ。犬みたいにプルプルッて震えたおーくらが、、、

「可愛い♪」ギュ♡

「……///(涙)」

「さっきまで後輩にキャーキャー言われてたんに。ギャップ萌えるわ///」

言うても、ウチではいちばんチビッコやもんな。

歩きにくいけど。顔出して、一緒にマントにくるまってピトッと引っ付きながら散歩再開

展望台まで行ったら…、チューでもしたろうかな？ww///