Sweet Blues 4 ページ23
青「最初の頃は、山や森に入って、木や花の勉強してたから、圏外に居ることが多くてケータイ持ち歩くのやめてもーてん。でも、たまにやけどここに帰って来た時には必ず家電から大倉に連絡してたんやで？なのに、全然繋がらなくてさ…」
緑「それ、いつくらい？」
青「20…2、3の時。かな？」
緑「ああ…。そのくらいやったら、たぶん俺、大学の卒業旅行で行ったグアムでケータイ無くしてさー。買い替えたから番号変わったんよな…」
青「もー！」
緑「いやだって、無くしたケータイにしか連絡先入れてなかったし、その前から音信不通になってたんもあって、これはいっそ忘れた方がええんかな？って(汗)」
青「なんでよー！こっちはめちゃくちゃ探してたのに」
緑「どうやって？」
青「同級生の結婚式には必ず参加したし、同窓会も毎年顔出してたんよ？！」
緑「あー、…俺そういうのは仕事の都合で、、」
ってのは嘘で、それは真面目に避けてたな(汗)
青「…僕なんかさ、出席する度に『大倉見かけたら連絡して』ってみんなに名刺配ってて。それでも…全然見つからへんから…もう、死んでもうたんかなって思って、僕…ぼくっ…ううっ(涙)」
緑「ああっ、そんな泣かんでや」
青「今日、病院で会った時…絶対…ゆーれーやと…思って、足確かめたし(涙)」
緑「あ、それで元気にしてたん？って聞いたんか」
青「そーやよ！……大倉っ！！///」
緑「うわっ///」
弾丸みたいな勢いでタックルしてきた衝撃で、ひっくり返った俺の胸にすがりつき
青「大倉っ、…大倉っ！……もう、離したくないっ」
緑「…そんなん言わんで？」
青「え、…あ、もしかして…イイ人が居る…とか？」
緑「やすは？」
青「ずるいって、質問で返さんでっ、ホンマのこと言うて！…それで振られたんなら、やっぱり死んでたって事にするから…」
緑「俺は…、やすと一緒に居りたい。誰かのモノでも奪いたい」
青「…て、事は///」
緑「やり直そう」
青「え…///」
緑「…久しぶり…えっと…十年ぶりくらいかな？」
青「あ、…うん///」
緑「あんまり長い事会えんかったから忘れようかと思ったけど、腐れ縁なんかな？忘れられへんかったわ」
青「僕も、未練がましくずっとずーーっと探してたわ」
緑「じゃ、この奇跡の再会を期に…リスタート切ろうか」
青「リスタート？」
つまりは、
緑「初志貫徹。…結婚、しよ」
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作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月15日 19時
