くらさんとやすくん５ (ページ21)

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Sweet Blues 2 ページ21

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一緒におるんが当たり前で、ちょっと間会えなくても心では繋がってるから大丈夫と思い込んでたあの頃。

だけど、進学だ、就職だ、って環境の変化に流されて行くうちにすれ違いが増えて…声を聞かなくなって…文面が飛んでこなくなって…「あれ？これって自然消滅？」って気付いた時には連絡の取りようが無くなってた。

それでもやすは運命の人やと信じて疑わなかったから、落ち着いたらまた会えるやろ。誰かから噂を聞くかも知らんし、それこそ街でバッタリなんて事になるかも。…って、楽観的に過ごしてたんは、ハタチになる位までかな…

そのうち、新しい友達が増え…同僚が出来…後輩が入ってくるに連れて、だんだんと青春の思い出が薄くなり…青春があったかどうかもあやしくなってたのに。…十数年も経ってからこうやって普通にサラッと再開するなんて…、運命の悪戯としか思われへん

いや待てよ。

もしかして、これってベタに夢なんやろか？

ギュ

緑「イデッ！//」

青「どうしたん？火傷でもしたん？！」

緑「あ、なんでもないから。座って待ってて、もうちょっとで出来るし///」

青「…うん」

ほんまはやすが大好きやった麻婆豆腐が辛くてうまい中華屋さんとか、給料貰うようになってから見つけた高級焼肉にでも行こうと思ってたのに『大倉の手料理が食べたいな』なんてリクエストされて、やすの実家に転がり込んでた。

…久しぶりに上がったやすの家は懐かしい匂いがして。台所もリビングもほぼ当時のまま。なのに自分たちだけがオトナになっててなんか変な気分

そんな中で、これまた久しぶりに料理をして

緑「はい、お待たせ」

人んちの台所あんまり散らかしたら悪いから、ちゃちゃっと出来るパスタと、茹でたブロッコリーにマヨネーズ。っちゅう、ザ・男の料理をテーブルに並べると、入れ替わりで立ち上がったやすが冷蔵庫からビールを持って来てくれて…それもなんか変な光景に見えて居心地悪くてモゾモゾしてしまう///

青「どしたん？あー、もしかして酒飲まない人？炭酸のほうがいい？」

緑「あ、いや、大丈夫。めっちゃ飲めるし、久々飲みたい」

青「そ？…じゃ///」

プシュ

プルタブを抜いてくれたんを受け取って、缶のまま乾杯したらペコッて間抜けな音がして、ふたりで大笑い///

ああ…なんかこういう苦いの、…懐かしいわー