18 カウントダウン ページ40
うー、誰か助けて…
歯が、歯が痒いー!!
なんでもいいから、ガシガシ噛みたい!!
『うー、、、』
青「…どうしたん、唸り声なんかあげて」
あ、やすくんがお風呂から上がってきた。
あのねー、歯がすんごく痒いの!
『キャン、キャーン!』
なのに
青「喉乾いたんか?俺もめっちゃ乾いた〜」
って、勝手に解釈して、タオルで頭ガシガシ拭きながら
まずは自分用に冷蔵庫を開けて缶ビールを取り出し、足でドアを閉めつつ戸棚を引っ掻き回してピーナッツもゲット
お行儀悪いなぁ!!
それから、あたしのお皿を持って来ると新しいお水を入れてくれて
青「はい、どうぞ〜」
目の前に置いてくれた。
けど、やすくん、違うんだよ。あたしは、歯が痒いの!
あ、そうだ。悪いんだけど、指貸してくれる?
あたしは、水を置いてくれた手を逃すまいとして、思いっきりやすくんの親指を噛んだ
青「あ!コラッ!!」
んまんまんまんま…、やすくんの指が歯茎に当たって気持ちいい♡はー、幸せ♪
と、思ったのもつかの間
青「ダメ!!」
ペシッ!!
『!!!!』
何?
今何が起こったの?
え、え、…やすくん、あたしの頭ぶったぁ??
『クゥーン、クゥーン、……(涙)』
青「泣いてもダメ!人は噛んじゃダメ!」
うっ、うっ、余りにも突然の事で、ビックリして涙が止まらない
青「わかった?」
『くぅー、』
うん、なんだかよくわかんないけど、人は噛んじゃいけないのね?
青「ほら…」
『キャン!!』
やすくんが、また手を振り上げたから、慌てて逃げようとしたんだけど捕まっちゃう
イヤだー!もうしないから、ぶたないで(涙)
『キューン!キューン!!』
青「もう、叩かへんよう」
小さくなってブルブル震えてたら、胡座の上に座らされてヨシヨシされて
青「ごめん、ごめん。痛かったな?でも、噛むのはダメやで?」
優しく優しく声をかけてくれるやすくん
青「ちゃんと覚えといてな?じゃないと、大っきくなってから誰か噛んでしもたら大変」
それは、そうだね…
青「それに、俺、指が使えんようになったら仕事出来んようになる。みんなに迷惑かけてまう」
ふぇ、…そうなの?
青「ハンドクリームも塗ってるし、お前もお腹壊してまうかもしれん。な?だから、噛むんはダメやで?約束な?」
『くぅーん』
はぁーい、わかりました
201人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:青菜はやと | 作者ホームページ:
作成日時:2018年1月7日 16時