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うー、誰か助けて…



歯が、歯が痒いー!!



なんでもいいから、ガシガシ噛みたい!!



『うー、、、』



青「…どうしたん、唸り声なんかあげて」



あ、やすくんがお風呂から上がってきた。



あのねー、歯がすんごく痒いの!



『キャン、キャーン!』



なのに



青「喉乾いたんか?俺もめっちゃ乾いた〜」



って、勝手に解釈して、タオルで頭ガシガシ拭きながら



まずは自分用に冷蔵庫を開けて缶ビールを取り出し、足でドアを閉めつつ戸棚を引っ掻き回してピーナッツもゲット



お行儀悪いなぁ!!



それから、あたしのお皿を持って来ると新しいお水を入れてくれて



青「はい、どうぞ〜」



目の前に置いてくれた。



けど、やすくん、違うんだよ。あたしは、歯が痒いの!



あ、そうだ。悪いんだけど、指貸してくれる?



あたしは、水を置いてくれた手を逃すまいとして、思いっきりやすくんの親指を噛んだ



青「あ!コラッ!!」



んまんまんまんま…、やすくんの指が歯茎に当たって気持ちいい♡はー、幸せ♪



と、思ったのもつかの間



青「ダメ!!」



ペシッ!!



『!!!!』



何?



今何が起こったの?



え、え、…やすくん、あたしの頭ぶったぁ??



『クゥーン、クゥーン、……(涙)』



青「泣いてもダメ!人は噛んじゃダメ!」



うっ、うっ、余りにも突然の事で、ビックリして涙が止まらない



青「わかった?」



『くぅー、』



うん、なんだかよくわかんないけど、人は噛んじゃいけないのね?



青「ほら…」



『キャン!!』



やすくんが、また手を振り上げたから、慌てて逃げようとしたんだけど捕まっちゃう



イヤだー!もうしないから、ぶたないで(涙)



『キューン!キューン!!』



青「もう、叩かへんよう」



小さくなってブルブル震えてたら、胡座の上に座らされてヨシヨシされて



青「ごめん、ごめん。痛かったな?でも、噛むのはダメやで?」



優しく優しく声をかけてくれるやすくん



青「ちゃんと覚えといてな?じゃないと、大っきくなってから誰か噛んでしもたら大変」



それは、そうだね…



青「それに、俺、指が使えんようになったら仕事出来んようになる。みんなに迷惑かけてまう」



ふぇ、…そうなの?



青「ハンドクリームも塗ってるし、お前もお腹壊してまうかもしれん。な?だから、噛むんはダメやで?約束な?」



『くぅーん』



はぁーい、わかりました

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作者名:青菜はやと | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年1月7日 16時

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