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おーくらくんは、すれ違う人に何か声をかけながら、頭を下げて走っている。
…おはようございます、してるのかな?
…うーん。さすが、やすくんが大好きになるだけあってなかなかの好青年じゃん!
『キャン!キャンキャンキャン!』
あたしは、やすくんに確認してもらおうと思って必死に吠える
やすくん、やすくん、あれ、おーくらくんだよね?って。
そしたらやすくんも、気付いてくれたみたいで、振り返ったら
青「あ…//、すご…」
って顔を輝かせた。
ほらほら、ポーッとしてないで、今のうちにボールとお水、カバンにしまっちゃって!
『キャン!キャン!』
青「あ、はいはい。わかったから、もう、そんな慌てさせんとってよー//」
わぁ、はにかみながらお片づけしてるやすくん、可愛いなぁ♡
でも、もうあんまりモジモジしてる暇ないよ?おーくらくんこっち来ちゃうよ?
『キャンキャン、キャン!キャン!!』
青「ちょ、ちょっとまってな?」
胸に両手を当てて深呼吸しているやすくん。
青「…へへ//、いざ逢えたとなると、どんな顔して出て行ったらええんか悩むな?」
ええー!
ここに来て、そんな弱気でどうすんのよ!?
…もう、こうなったら、あたしが呼んできてあげる!
『キャンキャンキャン!』
青「あ、コラ!」
あたしはやすくんの制止を振り切って、おーくらくん目掛けて走り出した
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作者名:青菜はやと | 作者ホームページ:
作成日時:2018年1月7日 16時