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やすくんとのハラハラドキドキのドライブ。



まさかのドライビングテクニックで、マンションの地下駐車場を出るまでは生きた心地がしなかったけど、吠えまくったせいかそれ以降は比較的安全運転に徹してくれたから、程なくしたらあたしの心臓は落ち着きを取り戻し、周りの景色を見る余裕が出てきた






あれ…?



…ココ、神社に繋がる階段の前だ。







『キューン』



青「へへ。久しぶりやな?」




やすくんは「路駐出来へんから、今日はここからお参りしよな」って言うと、手を合わせて、むにゃむにゃを始める。



…久しぶりに見るなぁ。



何お願いしてるのかな…。



やっぱり、おーくらくんに会えますように、かな?



青「………、あん。っと」



パッと目を開くとあたしと目が合う



青「おかーちゃんにお参り出来たか?」



あ、そうだった!やすくん、あたしの抜け殻の事、あたしの死んだおかーさんだと思ってたんだった



だから、違うんだってば!



『キャン!』



青「そうかそうか、よかったよかった(笑)」



満面の笑みで、うなずいてるけど、なにが良かったんだか。さっぱり噛み合ってないよー!けど…



とりあえずは、懐かしかったよ。ありがとうやすくん。



青「よし。そろそろいい時間かな…。吉と出るか凶と出るか…、どうなるかわからんけど、昨日言うてた公園まで行ってみよ?」



『キャン!!』



青「では、再び、レッツゴー!」



やすくんは軽快にアクセルを踏み込むと、はじめは鼻歌なんか歌いながら運転してたのに



しばらくするとどんどん無口になってキョロキョロしだした。



たぶん、もう近くまで来てて、おーくらくんを探してるんだな。



『くぅーん』



青「よしよし。疲れてきたか?」



ううん、あたしは平気だよ?でも、やすくん、そわそわしっぱなしなんだもん。気になるよ



青「じゃあ、車停めて、外歩くか?」



うん。それがいいよ。お散歩しながら、おーくらくんを待とう?



『キャン、キャン』



やすくんは車を公園に隣接する駐車場に入れると、あたしの散歩の準備と、自分の身だしなみをチェック



青「それじゃあ行きますか?」



『キャーン♡』

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作者名:青菜はやと | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年1月7日 16時

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