やすくんと狛犬ちゃん (ページ4)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:92,353 hit

18 ページ4

「はい。これでちょっとはあったかくなったか？」

うん、なった、なったー♡

「女のコは、おしり冷やしたらあかんからな、気をつけなあかんよ？」

へぇ。そうなんだ。わかったー。気をつけるー。

けど…どうやって？？

「あ、せや。これ貸したろ」

え、なに？何貸してくれるの？

ドキドキしながら待っていると出て来たのは、タオル？

…それも、たまに神主さんがカラダを拭いてくれる時に使うバッシバシのカタいタオルじゃなくて、お友達の笑顔みたいにふわっふわのタオル♡

「これ、おしりに巻いといたろ。別に飛んでってもええから」

えー！いいの！？あたしにくれるの？？

お友達はタオルを広げると、あたしの腰に巻いてくれようとするんだけど…

「お前、意外とデブチンやな」って。

…てか、隙間がないから回らないんですー！！//

それじゃあ、と、お友達は、あたしのおしりにタオルを掛けて両端に石を置いてくれた。

「はい。出来上がり。どや？あったかいか？」

うん…//とっっってもあったかいよー♡

「そか、そか。そらよかった。…ホンマはなぁお湯持って来てかけてやりたいくらいやけど、湯冷めして風邪引いたらあかんもんな(笑)」

それで我慢してなー、って。

なんて優しいんだろうー、、、

「それじゃ、また明日来るからね」

お友達は、あたしのおしりをパチーンと叩くと手を振りながら鳥居をくぐってあたしの知らない街に繋がる階段を降りて行った。