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やすくんのコーディネートがバッチリ決まったら、今日はあたしも一緒にシャワー
上がったら、ドライヤーとブラッシングも念入りにしてもらって、…もうあたし、ぬいぐるみみたいにふわっふわ♡
そしたら今度はやすくんの番で、顔になんだかんだと塗りこんではパタパタやって、たまに「オマケ!」なんて言いながら横に居るあたしのおでこにもちょっぴりつけたりする
いやんもう!毛が濡れちゃう!
青「ここまでやってんから、会えたらいいなぁー」
え?
やすくんは、化粧台いっぱいに広げた瓶やチューブはそのままに、あたしを抱っこしたらベッドまで行きケータイをいじり出す。
青「地図、地図…。よっ、出た。ココがおーくらのマンションな?」
やすくんがある一点をタップすると赤いマークが出てきた。
青「ココから走り出すとしたら、どっちに行くかな?」
赤いマークを中心に、地図がすーっと広がっていく。
青「やっぱりこの公園かな…。なぁ、どう思う?」
どう思うったって…、え、どういう事?会えるか会えないかわかんないの??
『くぅーん…』
青「だー!!!」
ケータイをほり投げたら、リモコンで部屋の照明を消し、大の字になってあたしをお腹に乗せるやすくん。
月明かりに照らされてお顔がツルツルピカピカ
…念入りにお手入れしたもんね。
青「あんな、おーくら、ジョギング始める
かも?
青「時間もルートも聞いてないんやけどな、見に行ってみようと思うんよ。…だからな、行き当たりばったりで、ひょっとしたら会えんかもしらん」
えー!そんなぁ…、、、
いや、あたしはいいよ?また今度でも。けど、やすくん、…ここまでやったのに会えないんじゃ淋しすぎるよね??
『キューン…、キュー』
青「はは。慰めてくれるん?」
うん…。
青「ありがと。もし明日会えなかったら、明後日も明々後日もドライブになるかもしれんよ?それでも付き合ってくれる?」
『キャン!』
そんなの、もちろんだよ!
青「ぐへへ…///、ありがと」
やすくんはあたしを抱きしめると「今日はココで一緒に寝よ〜」ってお布団を掛けてくれた
それから程なくして聞こえてきたのは、やすくんの寝息。
あたしはもそもそとやすくんの腕から抜けると、窓辺に移動し空を見上げる。
お月様…
どうか明日、おーくらくんに会えますように…
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作者名:青菜はやと | 作者ホームページ:
作成日時:2018年1月7日 16時