やすくんと狛犬ちゃん (ページ21)

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やすくんは、タオルと帽子の残骸を回収するとあたしを抱っこして境内に向かう

そこで、いつもの様に小さく鈴を鳴らして手を叩きむにゃむにゃが始まる

青「神さま、お願い事聞いてくれてありがとう。こんな可愛い子と巡り会えました」

ひゃー！//

そんな事言われたら、あたし泣いちゃうー！！//

青「ほら、お前もやってみ？」

え、あたし？

やすくんは鈴に付いたフサをあたしの手に触れさせると一緒に振ってくれた

あー！これやってみたかったやつー！

『キャン♡キャン♡』

青「うん、上手、上手(笑)」

それからあたしの手を合わせてくれたから、やすくんに倣って目を閉じた

…神様、お陽さま、お月さま。

今までありがとう

ほんとはちょっぴり寂しいけれどあたしは、やすくんに付いて行きます。

でも、お別れじゃないよね？

これからも、この繋がってる空からあたしを見守っていてね。

『くぅーん、、』

青「終わったか？…ほな、新しいおうちに行こか？」

『キャン！』

やすくんは持ってたタオルであたしを包み歩き出す

そして鳥居をくぐると、くるっと境内の方に向き直り

青「行ってきます！」

って、手を振った