やすくんと狛犬ちゃん

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青「おかあちゃんな、一緒に連れてったってもええよーて言うてくれとるねん」



ひゃー！



ナイス、あたしの抜け殻！



青「けどな、ふたつだけお前に聞いてみたって、て」



ん？何を？？



青「まず、ひとつは、ココとお別れやけどかまへんか？」



あ…、、、



そか。



『くぅーん、、、』



青「やっぱり寂しいか？」



…うーん、



寂しいかと訊かれればそりゃ寂しいよ？



なーんにも代わり映えしない毎日だったけど、あたしのすべてがココにあるんだもん



…だけど、ね、



あたし、飛び出してみたい



やすくんのそばに居て



たくさんたくさんお喋りしたり、たくさんたくさん遊びたい！



『キャン！キャン！！』



青「わ、ようしっぽ振って。それはオッケーて事やな？」



『キャン！』



青「よしよし。じゃあ、もうひとつ」



次はなんだろ



青「俺な、仕事柄、うちを空けることが多いんよ。それでも平気か？ひとりで留守番できるか？」



留守番？



そんなのへっちゃらに決まってる！だって、ながーい事ひとりぼっちだったんだもん



『キャン！キャン、キャン！！』



青「これも大丈夫そうやな。じゃあ…」



やすくんはあたしを台座に立たせると



青「ウチの子になるか！」



両手で握手



『キャン！キャンキャン！！』



青「ほな、おかあちゃんにも挨拶しよな。…このコもろて行きます。ちゃんと大事に育てるし、しあわせにするから心配せんで、空から見守っといてな？」



…空？



あ、あたしの抜け殻は死んじゃったことになってたんだったね(苦笑)

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