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『キャフ?』
今なんとおっしゃいました!?
青「お前のおかあちゃんには色々と話聞いてもろたりして恩があるし、前々から俺本気でこの狛犬持って帰ったろかと思うくらい気に入ってたんよ…」
まぁ、まさかそんな事も出来んから、おかあちゃんに似た子犬探してたんやけどなー、、、
なんて言って笑ってるやすくん!!!
『キャン!キャン!』
付いてく!一緒に帰る!!やすくんちの子になるー!!!
どうやってこの意思を伝えたらいいのかが全くわからない。
けど、とりあえず、あたしは、やすくんの顔をベロンベロン舐めて、舐めて、舐めまくった!!
青「わー、もう、激しいなぁ!!わかった、わかった!」
何が!?何がわかったの!?ちゃんとわかってくれたの?
切羽詰まりまくりのあたしを宥めるかのように、胸の前で抱きしめたやすくんは、あたしの抜け殻のお尻をさすって「このコ、うちで預かってもええ?」って、訊いてる
いいよ。
いいに決まってるよ。
お願い!あたしの抜け殻!ちゃんとやすくんにオッケー出して!
青「………、、」
やすくんはお尻に手を置いたまま目をつぶって黙ってしまった…
『くぅーん、くぅーん…』
あたしが鳴いてみても、風が吹いて髪の毛がバサバサになっても
…動かないやすくん。
仕方がないからじっと待っていたら、やがて目が開いて…
青「じゃ、このコにも訊いてみるな?」
って言った。
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作者名:青菜はやと | 作者ホームページ:
作成日時:2018年1月7日 16時