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ゴン
あ、イタっ
あれれ?
あたしはあたしにぶつかれば、スッーっと元のあたしに戻れると信じて疑わなかったのに
…そう、うまくはいかないみたい
むむむ、困った…どうやったら戻れるんだ?
ゴン
あん、やっぱり痛い(涙)
ゴン
青「なにしてるん??」
『キャン!キャン!!』
あたしは、あたしの中に帰りたいんです!
ゴン
イテッ
ゴン
………、
何回も繰り返していると、やすくんに身体を抑えられて、動けなくなった
『くぅーん、くぅーん』
青「そんなにおかあちゃんが好きなんか…」
おかあちゃん??
青「俺わかったで。お前、この狛犬が産んだ赤ちゃんやろ?」
………はあー!?
青「だからそっくりな顔してるんやよな」
違うー!違います!
あたしはあたしだから、似てるとかそういう話じゃないんですー!
青「で、この狛犬は赤ちゃんと引き換えにココロを無くして石になってしまったんや」
ええっ!!…なんて突飛な考え!!!!
青「可哀想にな…。ココに居ってもおかあちゃんは帰ってこんよ?」
そりゃ、そうなんだけど…
青「かと言って、ちっこいお前ひとり置いてくわけにもいかんしな、
……うち来るか?」
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作者名:青菜はやと | 作者ホームページ:
作成日時:2018年1月7日 16時