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そういや俺、昨日どっかにニット帽忘れてきてるんよな



仕事から出る時には被ってたから、酔う前なのか後なのか…



ひょっとしたら神社からの帰りかもしれんな



てなわけで、あちこちのぞきながら歩いて来たんやけど…見当たらない



青「やっぱり、昨日飲んだ店かな…」



おーくらに、店の連絡先聞かなあかんな…。なーんてぼんやり考えながら、階段を登りきると



…石の塊がふたつ



青「え…?」



なんでやろ…



いつもなら「おはよう」って言うてくれる左の狛犬が、右の狛犬同様、ただの置物にしか見えなくなってら



青「…やっぱり酒が残ってるなぁ」



俺は砂利を踏みしめ狛犬の元へ行き、「おはよう」って声をかけてみるが、やっぱりいつもみたいな返しはない



青「ええ…どないしてもうたん?」



モチロン狛犬やからほんまに喋ってるとは思ってないよ?でも、確かにこのコは俺の心に語りかけてくれててん!なのに…



青「…なんか、寂しすぎる」



お尻に手を置きガックリうな垂れた時に、掛け直したタオルがなくなっている事に気が付いた



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作者名:青菜はやと | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年1月7日 16時

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