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青「あ、せや」



走りかけてたやすくんは、急ブレーキをかけるとUターンして来て「これ貸しといたろ」って、またまたニット帽を被せてくれた



青「傘の代わりになるやろ?タオルも掛けなおしといたるからな」



やすくんは「じゃ、また明日ね」って手を振ると階段を降りて行く…






はあ。



本当に良かった



あたしのおしりにひっついたままやすくんが死んじゃったら悲しすぎてあたしが死んじゃうもの!



途中で思い直してお願い事変えて良かったー!






………、






良かったの?






良かったんだよ、ね?






…良くないんじゃない!?



だって、一緒に帰りたかったもーん!!






でもでもでも



いいんだ。



いいんだよ



…ふぇ、いいことにしよう。






雨は小降りになって、お月様も相変わらずぽっかり浮かんでいるのが見える






お月様ー!あたし間違ってなかったよね?



はぁ、



…いつだってひとりだったのに、



今日はなんだかいつもより寂しい。



やすくん、



やすくん…、



空に向かって名前をつぶやく度にカラダの真ん中がトントン、トントン、っていう



なんだろうこれ…






トントン、



トントン、トントン



トトン、トトン、トトン…




















『…くぅーん』

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作者名:青菜はやと | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年1月7日 16時

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