8UPPERSのセカイ（eight） (ページ23)

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23 aceのセカイページ23

年一の定期検診の為にやって来たデッカい総合病院の眼科の待合所でボーっと順番待ちをしていると、診察室から出て来た女と目が合い、次の瞬間にはそいつに顔の真ん中指差されて

『あー！！！』

って…

「…恥ずいな、おっきい声出すなや///」

俺はその女、

リョウの手を取って中庭に出た。

陽が射す中庭のベンチにリョウ、

…えっと、Aを座らせると尋問開始。

「お前、ナニしてくれてんねん」

『え？』

…え？、ちゃうやろっ！わからんのか！？

今度は俺がAの顔に指差す番か！？

「それ！その眼帯はなんやって訊いてるねん」

『あ、…なんかものすごくゴロゴロして痛かったんで、診てもらったらモノモライだって言われました～(苦笑)』

「アホか！笑ってる場合か！それ、俺の目やねんぞ！」

『えへへ、面目無いです//…けど、だから、ちゃんと病院に来たんですよ？』

「は？」

『借り物ですからね。…自分の目なら、こんなデキモノなんて針で突いて潰しちゃいますよ？』

「うわっ、マジか(汗)」

『あれ？そういう系のハナシ、ダメなクチですか？ww』

「な、なんでやねん、そんなわけあるかっ！///」

『ふふふ、意外と簡単なんですよ？針を炙ってから、デキモノを突いて、膿を…

「わー！ふざけんなっ！それ以上言うな！キショい！(汗)」

俺は咄嗟にAの口を両手で押さえた！

『んー！』

「と、とにかくっ、大事に使えや！じゃないと、ホンマにくり抜いて貰ってくからな！」

『ふぁーい』

～♪、
予約でお待ちのニシキドリョウさま、
眼科一診にお入り下さい

「あ、呼ばれた」

『ひょふ？』

「あ？」

まだ口押さえたままやったから何言うてるんかわからんかったし、手を退けてやると、

『…リョウって言うんですか？』

クソっ、名前聞かれたか…。

けど、口止めしてるヒマないしな…

よし。

「お前、俺が出てくるまでココで待っとけ」

車のキーをAの膝に置き立ち去ろうとすると、その手を掴まれ

「うわっ！」

つんのめる

「おい！なんやねん。俺行かなあかんねん。離せやっ(怒)」

『いや、あの、怖いんなら一緒に診察室入ってあげましょうか？』

カチーン！///

俺は振り払った手でAのほっぺを両方からつねって引っ張ってやった///