生意気系の君は、路地裏で帽子を踏むそうです。【文スト】

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「おっはようございまーーーーーすぅ」





「煩いぞA。…少しは女らしくなったと思っていたが…」




「はあ？女らしく〜？元気が一番ってしらねーの？クニキーダー君〜」




「誰がクニキーダーだ!!」





「ダメだよ国木田君。Aちゃんとそんなにイチャイチャしてると、旦那さんが殺しに来るよ〜？」




「誰がそんな事を。第一、既婚者に手を出す様な事はせん。」






「……あのAさんも、もう立派なお嫁さんなんですよね……」





「何でそんなしんみり言ってんのさぁ…。結婚したって、ヘタレ猫ちゃんのアツシは私の親友だからな!!」




「へ、ヘタレ猫ちゃんって……!」








「……Aも遂に独身卒業！成長って早いよねぇー。まだ社長と会った時はカワイー女の子だったのにさ。」




「あらまー乱歩さんったら、お世辞言っても菓子しか出ねーよ？」





「僕にとっては充分な収穫だよ!!」







「失恋してンのが若干２名いる訳だけど…どうだい太宰。失恋の気分は」





「与謝野先生も意地悪ですね。勿論、最悪な気分ですよ。よりにもよって歩く帽子掛けですからね。」







「あの太宰がここまで落ち込ンでンだ。旦那さん大事にしなよ」





「勿論です！それに……変な約束もしたんすよねぇ…。うふふ」








そう、私は今も中原中也を殺す危険がある。




それでも、中原中也は言ってくれた。





いやね、びっくりしたよ？だって人に殺されそうなのに、寧ろ逆なこと言うんだもん。









私の家、もとい中原中也の家。






今日も旦那様が帰ってくる。









「ただいまァ。お、Aンだよソレ。」





私は中原中也に、こう言われました。









「『俺がそれでも嫌いなら、殺してみろ』って言ってたもんな!!このナイフはそーゆー事だよ!!」







「面白ェ!!ナイフ如きで勝てると思うなよ!!」






「へへ、チビなんか一瞬だ!!」









とは言え、毎日負けています。


私が異能力を使ってしまっても、中原中也は死にません。




いえ、その前に。









「私はもう、中也が大好きです。」









でもちょっぴりイタズラしたくなって、

今でもあの路地裏に、中也の帽子を投げ込んでいます。






そしてまた、私はそれを踏むのです。









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