生意気系の君は、路地裏で帽子を踏むそうです。【文スト】

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とりあえず夕飯を食べてもらったので、帰らせようと思うです



「とりま今日は送ってくれてありがとねー」

「おう…ッてか、お前礼とか言えんのかよ」

「なぜにお前そんな失礼なのかね」



というか何故楽しそうに家でくつろいでたのさ。そんなに心地よかったかここ。




「………ぁ、ンじゃ帰るわ。じゃあな」

「うんまたねー」



しかし帰ろうとしない中原中也ッ!!
一向にドアノブに手を掛けないぞコイツッ!!



「何？なんか忘れもんですかねー??」

「…いや、その…だな。」

「………なんすかね？」





しばらく沈黙する。…いや、私無言タイムが一番苦手なんだけどなぁ？





「海行かねェか？」

「今までの沈黙は一体何」

「言いづらかッた」






アレだろ、海っていうかあの時いた所。
路地裏とかでウダウダした後行ったヤツ。






「……まー、いーけどさぁ。あ！その代わり殺さないでよ？」

「殺す訳ねェだろ!!……チッ」




舌打ちは無いよねぇ。怖いなぁ。全く





「何で海なんだろなー。教えてー？」

「お前みてェな巫山戯た奴が、熱心に見てるから……何かあんのかと思って」



「いや大した思い入れは無いけど」

「無ェのかよ」

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