#23 帽子、風に乗る。 ページ23
「…ズズッ、もう、離せやお前…」
「まだ泣いてるでしょ?…あ、もしかして私に抱きしめられて恥ずかしいとか」
そこまで言わせて腹パンした。
いや、だってこのイケメン調子乗ってんだもん。
「うぁ…、Aちゃん本当はゴリラなんじゃ」
「うるっせェわ!!空気読めや空気を!!」
もう嫌だこの残念イケメン。
折角抱き締めたあたりで昇格してたのに、女子にゴリラ発言すんのよ…?
…馬鹿だわ、自分から酷評集めるタイプだわ。
「もー、Aちゃんったら照れてるの?うふふ、もう一回してあげようか!!」
ほら、ぎゅー!!と、若干の少年心で私を再び抱き締めに来た。
…コイツ、22歳だよな?
「あぁぁあ!!ヤメロお前!!何で少年の心に戻ってんだ………、あ、れ?………お前」
太宰にもう一度腹パンしてやろうかと思った時、
私の視界にいつかのアイツが映っていた。
その顔は驚愕の色に染まっていて
目が見開かれ
彼が持っていたらしき鞄は床に落ちた
その音に太宰も振り向き、途端に顔を歪めた。
私も頬を引きつらせる。
「中原中也…?アンタ何してんのここで。」
「あーあ、Aちゃん何で話しかけたの…?」
「うるせェな!!仕事中だ!!」
中原中也が後ろにおりました。ホラーだね。
仕事中だなんてなんて真面目で素敵な人かしらー。
ウチら?非真面目組だよ( ^ω^ )
「手前らこそ何やってんだ?路上でイチャ付きやがって」
「何、中也?…もしかして、私がモテるからって嫉妬?」
「中原中也大丈夫。私コイツ嫌いだから」
「Aちゃん酷いよ?」
当たり前だろ、と私と中原中也でハモった。
太宰に1000のダメージ!!(・∀・)
「あ、そうだ…コレから用事とかねェなら、茶、飲みに行かねェか?俺の奢りだ。」
「えっ、中原中也の奢り!?行く行く!太宰も行くでしょ?つーか行け」
「えー…だって、中也の事だから私にだけ奢らないとか言うんでしょ?」
「手前がいるのは予想外だったが…。ま、今回は特別だ。最後に奢ってやる」
「中也…、君、本当に中也?」
「は?何云ってんだ手前」
「まーまー。中原中也!!行こうぜ、行こうぜ!!」
「手前は奢りだからってはしゃぐな!」
198人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
山鶴月@草神茜羽(プロフ) - As.@暇潰生活さん» 是非是非(^ω^) (2017年2月26日 15時) (レス) id: 4b4488fab6 (このIDを非表示/違反報告)
As.@暇潰生活(プロフ) - 山鶴月@草神茜羽さん» コメントして下さる方は神様ですから…!!私も地球の中心までご一緒させて下さい(笑) (2017年2月26日 15時) (レス) id: 720431c454 (このIDを非表示/違反報告)
山鶴月@草神茜羽(プロフ) - As.@暇潰生活さん» えぇ?!返信来ると思ってなくて.....ありがとう御座います!私は今の時点で埋まりすぎて地球の中心に達しそうです〇| ̄|_ (2017年2月26日 15時) (レス) id: 4b4488fab6 (このIDを非表示/違反報告)
As.@暇潰生活(プロフ) - 山鶴月@草神茜羽さん» 御期待に添えて嬉しい限りです!!いろいろと迷惑をかける事もありました…。応援して頂けて、コンクリに埋まる勢いで感激しております!!ご完読ありがとうございました!! (2017年2月26日 14時) (レス) id: 720431c454 (このIDを非表示/違反報告)
山鶴月@草神茜羽(プロフ) - うわぁぁぁぁぁあ!思ったよりも(良い意味で)斜め上を行く結末で.......うわぁぁぁぁぁあ!完結おめでとう御座います!これからも応援してます! (2017年2月26日 14時) (レス) id: 4b4488fab6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:As.@暇潰生活 | 作成日時:2016年10月16日 23時