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３。ギャップ ページ4
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「っはあ…どこいるの…」
体育館もトイレも倉庫も学校中を探したが、どこにもいない。
『やっぱ漢は屋上で殴り合いてえよな〜』と昔キヨくんが言っていたのを思い出した。
「屋上！！」
全力で走って屋上に続く扉を開ける
お願い。間に合って！
「ふう…校章はもらっておくね〜」
「おまえ…ッ、なんて強さだ…」
「ん〜僕のこと甘く見てたみたいだねえ」
レトルトより10センチは背の高いヤンキーがぺたんと横になって息を切らしている。
私が心配し倒していた相手は傷ひとつない様子で、ヤンキーの校章をポケットに入れた。
「あれ、Aちゃん！どうしたの？
もしかして心配して来てくれたの〜？」
「うん…杞憂だったみたいだね」
「うれしいなあ！ありがとう。
まあ、向こうが弱かっただけだけどね」
彼の笑顔はいつもと同じなのに、なぜか少しだけ怖かった。
レトルトって、見かけによらず喧嘩の強いヤンキーなの…？
「このまま2人でサボっちゃおーか？」
「えっ？」
「ふふ、冗談だよ。教室戻ろっか」
これがギャップ萌えというやつ？
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作者名：ぴより | 作成日時：2019年10月17日 12時
